二日遊んでやったので今日は大人しく勉強。明日はとうとう第一希望の大学に願書を出せそうだ。浮かれる人々を尻目にもうちょっと引き籠って創作欲を燻らせるのさ。
 森見登美彦『新釈 走れメロス』。中島敦山月記」、芥川「藪の中」、太宰「走れメロス」、坂口安吾桜の森の満開の下」、鷗外「百物語」を、現代京都(の多分異次元)の(森見的)世界を舞台にしたリミックス集を銘打っている。やりたいからやってやった感と、原作への愛と敬意が両立しており、相変わらず面白い。多分余計なことだろうけど、「ここをこう変えちゃうのかー」と象徴的意味を読み取ろうとしてしまう。ひょろひょろのイメージだけどきっとかなり骨太で反抗的なひとなんだな、とか。
 ちなみに、芸術家を名前で呼ぶか苗字で呼ぶかって実は面白い気がする。日本では分かりやすくインパクトのあるほうが残っている気がするけど、この間呼んだベッローリの書いたヴァン・ダイク伝では度々「アンソニーは」って出てくるので、どうなんだろうね、という話をしていたのだ。「ペーテルは」「ニコラは」ってあまり聞かない。「ウジェーヌは」も見ない。統計とってみたいな。