2007-01-01から1年間の記事一覧

ピュイドドームを越えたところの小さな村で、村全体を会場にして各国の「クレーシュ」を展示していた。キリスト生誕の場面を人形で現したもので、三人の東方の賢者達(マギ)も少し早めに到着している。らくだと牛が欠かせない。幼稚園の時のクリスマス会を…

私の大切な人たちに素敵なクリスマスを。 お世話になってる御夫婦の元に、続々とヨーロッパ各地から親戚一同が集まってきて(フランスによくある「再構成」家族、つまり離婚を経ているので事は複雑である)誰がご馳走をいつ作るかとか、誰が肉屋に並んで誰が…

本じゃないけど、最近壮絶な記事が読める。http://blog.moura.jp/courrier_koga/

今日を最後に本格的なクリスマス休みに入るということで、街中至る所で、つかの間の別れを告げる恋人やら、久しぶりに再会する家族やらによって『ラヴ・アクチュアリー』のヒースロー空港みたいな光景が展開されている。こちらの愛情表現はストレートだが観…

今日も歩いて大学に行く。トラムとの巡り会わせによっては歩くほうがはやいのだ。 冷たくて濃い空気、音まで凍りついたよう。八時半前はまだ暁、家並みの向こうの空はぐるっと赤く染まっている。突然ひょっこり建物の合間から覗いたピュイドドームの山頂の雪…

Nicole Kidman主演の『FUR』(Steven Shainberg監督)。 周知の通りかはわからないけど、私は抜け落ちた髪の毛が怖い。覚悟してないときに見ると寒気とか吐き気とかする。すこしさび付いた水道管とか。そこを、この映像、執拗に突いてくる。知らない、おぞまし…

昼間の二時に氷点下三度。これ以上寒くなったら何を着よう。ピアスとかしとって平気かな。 それでもめげずにウィンドーショッピングをし、帽子を試着しまくり、老舗のショコラティエを三軒発見したうちの一つに入ってショコラ(ココア)を飲んだ。小さい街な…

これはカウンセラーのお宅にあったドイツのクリスマス飾り。四本の赤いろうそくと四つの赤いりんごがもみの木の冠に飾られている。クリスマスの四週間前の日曜日から順番に火を増やしていく習慣だそうだ。直前には長さの違う四本のろうそくに火が灯る。アド…

一つ発表終わらせて、課題もなんとかクリアできそう、ひとまず安心。 それで図書館に比較的籠もってたのだけど、不思議に思ったことが一点。 フランスのお洒落女子は、図書館で勉強を始めるとき、おもむろに鞄から眼鏡ケースをだして眼鏡をかける。この歳で…

午前中はまるで春みたいな大嵐で、晴れてるのに大粒の雨が降り、鮮やか過ぎる二重の虹の間を四連の飛行機雲が流れていく。不吉なくらい綺麗。 WarnerBros.com | Home of WB Movies, TV, Games, and more!『ライラの冒険』一作目、観たい!!原作はよかったで…

よっぽど旅がしたいらしい。夢で、クレルモンフェランからはどう考えても不可能な「ブリュッセル日帰り旅行」をしていた。しかも、建物は写真で見たアントウェルペンをベースにしていたような…。 こんな鬱々としているのも、収集家と美術館の誕生との関係の…

お風呂の流れが微妙にまだるっこしくなってきて、幸いここの排水溝は自分でお掃除できない仕組みなので、それっぽい薬品を買って使用してみた。オレンジと紫があったので、より危険そうな紫。表に、「火傷のような鋭い痛みを引き起こす恐れアリ。危険!とり…

大聖堂はケルンでした。 先週の水曜夕方にストのため出来なかった授業の振り替えが、明日の朝八時からある。(今日もたっぷり夕方五時半から七時半やった。)これ知ってて奴等はサボタージュしとったのか?改革反対のためには次の週に六時半起きすることを辞…

どこの大聖堂でしょう? クレルモンには中国人が多い。でもって、どう間違えても西洋顔でない私は、何も言わなければ当然のごとく中国人だと思われていることが多い。尤も実害はほとんどない。中国語で友好的に話しかけられても理解出来ないくらい。フランス…

「どうせ駄目なら放蕩しろ」とは恩師のお言葉。 ここで弟子としては明日の夕方授業があるのかなんてちっちゃいことに気を揉まずに(ストに乗じて休講にしちゃう先生多し)、とっとと放浪の旅に出るべきなんだけど、相変わらず完全に治り切らぬ風邪、不規則な…

今日は図書館に籠もって一日作文していた。ロータリーの報告書と小説の続き。あともう少し…。そんなに大仕事でもないのに終わらないのはしばしば妄想逃避が入るから。

自分の考えてること、やりたいこと、計画などをどんどん周りの人に言ってしまうこと。考えているだけで終わらせないための第一歩でもあるし、思わぬ助言がもらえることもある。なんて、日本では無意識にやってたことだけど。ドイツ周遊のプロジェクトを話し…

今日はカンガルーを食べた。南半球原産のこの愛らしい動物をフランス人はどうやら食べるためにヨーロッパで飼育しているようだ。味はウサギよか牛肉の大人のに似てるらしい。脂肪が少なく、繊維がしっかりした赤身の肉で風味も濃い。でも私ならどっちかいう…

本を返しに街へ出て、ついでに図書館で勉強してこようとおもったのだけど、図書館もストライキに参加してて駄目だった。何しに来たのか分からなくなって、学校近くのお気に入りのパン屋で田舎風バゲットを半分にしてもらって、それとチョコレートのマカロン…

弱音!

湯豆腐、おでんの大根と昆布、白身魚のお刺身、きりたんぽ、大根とお揚げの味噌汁、白菜のおひたし、生麩の田楽、ごぼうと人参の金平(極太の)、おもち、さんまの塩焼き、春菊、水菜、茶碗蒸しの中の栗の甘露煮、五目豆、ひじき、キムチ、インスタントラー…

われらがピュイ・ド・ドームは綺麗に冠雪した。晴れた日には本当に鮮明。ただ同じ火山でも、日本の山と違い稜線が見えないので、何だかのんびりして見える。相変わらず家で静養中だが、隣からミートソースの匂いがして耐えられなくなって、ブイトーニのボロ…

前回の答えは、古いほうから右・中央・左の順。右が18世紀、ルイ15世様式のくねくねロココ、続いて反動的な古典風のルイ16世様式、そして少し飛んでアールヌーヴォーです。

水曜夜に寮の歓迎会にうっかり参上して、次の朝、風邪気味のときに安い白ワインをクレムドカシスで誤魔化したものを少量のおつまみと流し込みうっかりレバノンの踊りに加わっちゃったりするのが自殺行為だったことを悟り、でも懲りずに授業も出てボジョレー…

時代順に並べ替えなさい。

首都では大学にバリケードが張られ、明日には地下鉄も郊外線も国鉄も減らされるそうだ。中央山地では一週間遅れて今日学生のための集会が行われ、スト自体は来週になるそうだ。この時差、いいね。40年遅れの学生運動やってる旧都から来た身にはなんともほほ…

一次大戦終結の日、France inter ではサルコ爺が演説しとった。あと近いうちに大学の改革反対ストが起きるらしい。先生が授業しないのかと思ったら生徒がサボるんだって。よくわかんないなー、授業料払ってるのはこっちじゃん。学生が授業に来ないと爺は困る…

写真はリヨンの旧市街で出会った紅葉、と窓辺に犬の置物が見えるでしょうか。この犬はパリでもよく見た。 フランスでは、北のほうでは玉ねぎ、南のほうでは大蒜、西のほうではエシャロットをよく使うと聞いて、ここがどこに当たるのかいまいち分からなかった…

日本で西洋美術やってる分にはあまり縁がないと思っていた、作家やコレクターとその生き残りの家族を相手に美術史家が外交術を屈指する生々しいお話などもたまに聞く。ここの中世の先生がエミール・マール(中世美術の大家であります)についてのドキュメン…

自分が出来ないときわかんない時、向上心を持ち続けるのは大仕事だ。分かったふりをするか、出来なくていいやって放っておくかすればとっても楽なことは知ってるけど、止まってしまう。勿体無い。 「だってニホンジンだもーん!」って明るく開き直って、挫折…

金曜、日帰りでリヨンに。二つの河を見下ろすフォーヴィエールの丘にあるローマの劇場跡である。大小二つの半円形すり鉢の観客席が山側にあって、一番上までくると、街と向こう側にアルプスの気配を見ることができる。拳より大きいくらいの角ばった石がきっ…