実験室

雨。パスカルの専門家が「これぞオーヴェルニュの春だね」と言ってたからには続くらしいこの雨。去年の九月以来、傘なしで断然不自由なく暮らしているのだけど(傘などないほうが自由だ)春の雨は少し厄介だわ。 雨の中を蝸牛など食した。一般的なにんにくバ…

ロータリーの月末お食事会に行ったら、なんと今日の講演はアルザスワインで、アペリティフと食事のあいだアルザスの各種白ワインを楽しむという天の恵みのようなすばらしい企画だった。ピノーグリ、リースリンクといったワインを覚える。ゲヴュルツトラミナ…

大学共通の運動機関??みたいな所の主催のスキーに参加。交通・昼食・リフト・指導・板込みで20ユーロのセットで、八時に出発して貸切大型バスで一時間強の山で、お昼休憩挟んで滑り続けるので、とてもリーズナブルだと思う。 コンディションは私の経験上で…

『ライラの冒険〜黄金の羅針盤』の映画観たんだけども、さっぱりだった。あれだけ込み入った話のエピソードをすべて拾い上げようとするものだから全編通して予告編観てるみたい。私がライラの年頃の子供だったとしても、感情移入もできず物語の全貌もつかめ…

どこの大聖堂でしょう? クレルモンには中国人が多い。でもって、どう間違えても西洋顔でない私は、何も言わなければ当然のごとく中国人だと思われていることが多い。尤も実害はほとんどない。中国語で友好的に話しかけられても理解出来ないくらい。フランス…

首都では大学にバリケードが張られ、明日には地下鉄も郊外線も国鉄も減らされるそうだ。中央山地では一週間遅れて今日学生のための集会が行われ、スト自体は来週になるそうだ。この時差、いいね。40年遅れの学生運動やってる旧都から来た身にはなんともほほ…

バスク地方のチーズをご馳走になった。羊の乳を使ったセミハードで、しっかりしてるのにどこか乳臭く、もちっとした歯応えが美味しい。その時に、バスク語はどこにも似た言語の存在しない言葉だという話を聞いた。ぐるっと印欧言語に囲まれたピレネー山脈の…

どうしても気になることがあってね。 En faitの乱用である。英語のin factで、スペインとかドイツの留学生がよく使うなと思ってたら、フランスの学生がそれどころじゃないのだ。これが、私一度気づいてしまうと気になって仕方ないのよ。本の借り方とか教えて…

写真は本場ウィーンのホテル・ザッハーのザッハトルテ。まるで場違いながら、氷雨の降る中、他の大勢の場違いな観光客に混ざってしかと味わってまいりました。隣に大量のホイップクリームがついていて、これはお砂糖抜きなのだが、その事実にしばらく気づか…

サラダ・ニソワーズ トゥーレーヌ学院には世界中から生徒たちが集まってきている。沢山いるもんだからやっぱり最初に聞くのは国籍であり、お国柄みたいなのを読み取ろうとしてしまうものである。私の放り込まれたクラスは、大半をヨーロッパ人が占めている。…

出町のタイカレー専門店『アオゾラ』、ココナッツの効いたこってりカレーに固めのご飯が絶妙。ほんのり持続する辛さもちょうどよくて、ラッシーと一緒に、暑くてもお腹いっぱい食べれる。 河原町OPA裏の焼肉屋さん(名前なんだったっけ?)。臓物メインなの…

闇とは別口だがかなり闇っぽい会で、『耳をすませば』を鑑賞した。みんな大好きなのに公言できないのは、直視できないけれどやっぱり観てしまうのは、誰もがきっと抱いたことのある願望を充足してくれるハーレクイン的なサービスと、肌で知っている中学生の…

昨日は三輪眞弘さんという音楽家の方の、アルス・エレクトロニカ受賞記念講演会。「ありえたかもしれない」音楽、逆シュミレーション音楽のひとつ、「またりさま」を、お酒の席に居合わせた学生で実際にやってみた。現代に、敢えて、音楽をやる、ということ…

勝手にやりたくてたまらなかったノーチェ・カタルーニャ(?)のために、お友達を招集して闇の会を催した。イメージの赴くままにトマトつきパン、トルティーヤ、パエリヤなどを調合し、意外なことにとても上手くいったのでした。特にサングリアは、抵抗の全く…

面白い顔たち(http://www.ambafrance-jp.org/IMG/pdf/photos.pdf) ↑ビザのことを調べたら出て来た。ちょっとおもしろい。 茶会に参会。相変わらず修行がなっていないから、ほっこりと寛ぐというよりも背筋をびんっと伸ばされる心持ちだ。全てのものが働き…

スピッツの『三日月ロック』。空っぽを満たすように、大好きな一枚を大音量で流し込んだ。音楽は水。うすい藍色はいつも細胞のひとつひとつを通過して洗い清めてくれた。自転車で夜を駆ける昂揚。ローテクなロマンティカ、きいろく褪せた午前の光。眠らない…

一週間で同じ美術館に二度行くのも京都ならではの贅沢。夜は『鈴木昭男&ロルフ・ユリウス』の行われている京都国立近代美術館の昼間の展示『アール・デコのジュエリー』展を観る。 ダイヤをふんだんに使ったブローチがガラスケースの中に三点。「どれにする…

ー闇は滅びぬ。何度でも甦る。day is as black as night がんにしくどく、びょうどうせいいっさい。昨夜、丸太町の地底に宇宙的民族の結集せんとするを聴き、闇の会は知己を得た。トマトは河を流れ、中米の金色のビールが泡で埋もれていく。チョコレートの香…

とあるバイトで、鹿と熊のお肉を食べる会の給仕をした。さすがにこれは悪趣味だったかしら。ご褒美に野生の熊の肉とやらを食べさせてもらった。赤味噌の鍋でしゃぶしゃぶするように薄切りに火を通して頂く。やはりケモノは独特の匂いがあり、超個性的なお味…

思えば節分は、冬が終わって春になるお祭り。ヨーロッパでは魔女がこれを最後と暴れまわって、最後に「春の乙女」とかいう金髪の美少女に追い払われてしまったり火刑にされたりするのだ。 我々は、過ぎ行く闇を讃えるべく、吉田山中腹に集まって宣誓を行った…

一日フランス語に接していた気がする割に仕事が捗っていない。 思うに、イヤホンなりヘッドホンなりで音楽を聴くってのは、「邪魔されたくない」という意思表示として機能する面が多分にありますよね。少なくとも半分は別世界にいる。不快な騒音はある程度遮…

じゃがいもを茹でてつぶし、片栗粉を混ぜる。少しこつっと硬くなるくらいで、直径3〜4cm、厚さ1cmくらいに丸めて成型する。フライパンにサラダオイルを敷いて弱火で揚げるようにゆっくり火を通す。お砂糖醤油を絡めてみたらし風に頂く。かぼちゃでやっても美…