2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月が過ぎた時報を聞いた。 明日からは寒いみたいね。でも気分はもう春だ。 きものでお出かけがしたい。海を見に旅立ちたい。軽い文庫本を三冊くらい持って気の向くままに各駅を乗り繋ぎたい。 春は、なにかを得る季節であり、なにかを失う季節である・・・…

昨日載せられなかった写真。金沢ではこんな美味しいものも頂いた。 二年前にも旅した金沢という街には、なにか愛着がある。桃色と黄緑の晴れやかな友禅、舌の上でそっと溶かす長生殿。犀星に鏡花・・。父が大学時代を過ごした街というので色々聞かされて想像…

だがその羊羹の色あいも、あれを塗り物の菓子器に入れて、肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、ひとしお瞑想的になる。人はあの冷たく滑らかなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ、本当はそ…

『リール近代美術館所蔵作品展 ピカソとモディリアーニの時代』http://www.daimaru.co.jp/museum/schedule/umeda/index.html(1)を観てきた。梅田まで出たのに、中ノ島の『大阪コレクション』展も梯子するには、朝が遅すぎ夕方バイト。 やはりデパートのギ…

先述の森見登美彦『四畳半神話大系』(5)読了。若島先生のhttp://www.wombat.zaq.ne.jp/propara/articles/094.htmlによると、失敗作とつまらない小説は違うそうだ。できれば前者であって欲しい。最後の方はとても面白くて説得力があり、そのためにどうして…

知らぬ間に、止まった時計は動き出してるよ。 non-nonsenseでは、春の映画撮影に協力してくださる方を募集しています!日程は一月末から二月中旬。おそらく長編に挑戦することになります。俳優希望、演技に興味のある方、スタッフで機械とか触ってみたい方、…

研究室の先輩方の発表を拝聴。もっともとんかつのお蔭で一人しか聴けなかった。18世紀フランスにおけるサロンの展示と撤収作業。学芸員としての経験を生かした視点から、泥臭い展示作業の実態を明らかにしようとされていて、いろいろと発見があり面白かった…

見出された時

バイトで昼食時のお店を手伝い、3時過ぎにまかないのとんかつを食べ(蛋白質&脂質万歳!)急いで科研の研究会を聞きに行く。かくして私は失われた午前中を取り戻した。

ぐはっ

今日はバイト梯子だったのだ。疲れた。明日も。

昨日は京大オケの定期演奏会に行ってきた。何でも第180回記念公演で、気合の入った構成だそうな。音楽って、演奏する側と聴く側どっちのために書かれているんだろう。いい演奏であればあるほど、奏者に分けのわからぬ嫉妬を覚えてしまう。踊っているみたいで…

最近午前中がないのだ。どこへいったのか、私の午前中は。3分の2は、7時間前に移動している。陽の光のもとで生産的な研究活動などに有効利用されるべき時間は、間接照明に変えてお茶を淹れて眠くなるまで本を読み続けるという長すぎる就眠儀式に有効利用…

あえていうと西洋前近代系のごく内輪で小規模だが真摯で温かい勉強会に参加させて頂いた。知識も思い入れもたっぷり持った人の話を聞きながら絵を観られるというのは、凄く贅沢だなあと改めて感じる。わくわくするようなおもしろいお話が出来るようになりた…

左京逢魔が辻

事件ありましたね。京都の北、被害者のかた精華の学生でまだ20歳とか、他人事と思えぬ。

『パトリス・ルコントのドゴラ』観た。最終日。人の声の喚起力って凄いな、もう少し小さい時に観てたらかなり恐かったと思う。夢に出たと思う。 hohoemiのくるみベーグルは殊の外美味しくって天気も申し分なく魔法使いの淹れる珈琲まで自分にご馳走してやった…

河出書房『文藝』春号、恩田陸さんの対談とかインタビューとかを眺めた。少し共感するところがあります。そんなにちゃんとは読んでないけど彼女の作品では、『夜ぴく』はやっぱりすごいと思う。あと、妙にひっかかるな、という感じですきなのが『三月は深き…

昔、友達が「『秘密の花園』を読んだの」といったら、おばあさまに「なんて子!そんないかがわしいものをみてはいけません!」と物凄く怒られたらしい。なんか的を射た勘違い。 フランス語で、例えば個人の内面をこっそりと打ち明けた日記のことを指すのに、…

一日フランス語に接していた気がする割に仕事が捗っていない。 思うに、イヤホンなりヘッドホンなりで音楽を聴くってのは、「邪魔されたくない」という意思表示として機能する面が多分にありますよね。少なくとも半分は別世界にいる。不快な騒音はある程度遮…

まだ遊んでいたいの

文字ばかりだと寂しいので友情忠義出演。

重い腰上げて、というより軽い・・と書こうとするもしばし休止、軽い腰じゃいくらなんでもやばいし、軽い身体というには純粋に修辞的な用法にしても抵抗がある正月開けのワタシ、軽い頭もしょうもない自尊心のストップがかかって、何が言いたいのかというと…

三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。ロリータ (新潮文庫)作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,若島正出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/30メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 941回この商品を含むブログ (320件) を見る今冬の私限定課題…

旭川にいる間、毎度のことだが友人達に遊んでもらった。一年前と違って、仕事を持ち、自分の車で大胆に雪道を行く彼女らと話すと、取り残されたような、京大にいてはなかなか気付かない焦燥感を味わう。この感覚は、居心地のよいものではない。でも持ってい…

今日1月6日は、キリスト生誕ののち、東方の三博士(マギ・三王)が贈り物を持って到着した日だそうな。フラ・アンジェリコに登場願おう。

2007年もすてきな一年になりますように。実家から戻ってきたので遅ればせながらご挨拶させていただきます。 写真は12月25日に北向きの飛行機で撮ったもの。ちょうど飛行機の翼に太陽が隠れて、反射だけが見える。実物の世界の空中散歩は圧倒的。しかし、その…