一月が過ぎた時報を聞いた。
 明日からは寒いみたいね。でも気分はもう春だ。
 きものでお出かけがしたい。海を見に旅立ちたい。軽い文庫本を三冊くらい持って気の向くままに各駅を乗り繋ぎたい。
 春は、なにかを得る季節であり、なにかを失う季節である・・・失うことがあってもかまわないから、新しいものを探しに飛び出したいと思う季節である。