2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

後輩の送別の席があり、参会させていただいた。 なんだかんだ、お茶は大きかった。表面上は全く関係ないけれど、お茶にのめりこんだ経験がなければ、映画に飛びつかなかったかもしれない。美術史をやってたかさえわからない。現実に向かう姿勢、人やものの見…

とあるバイトで、鹿と熊のお肉を食べる会の給仕をした。さすがにこれは悪趣味だったかしら。ご褒美に野生の熊の肉とやらを食べさせてもらった。赤味噌の鍋でしゃぶしゃぶするように薄切りに火を通して頂く。やはりケモノは独特の匂いがあり、超個性的なお味…

花待ち

花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春をみせばや 北海道では三月末に雪間の草しかなかったし、それが春だった。京都の春はあまりに緩慢すぎる。たゆたう時の滑らかさにだまされて、ついなにかを待ってしまう。花咲いてるのに花を待ち、人といても人を待つ…

昨日の送別会、お酒の席にて、先生が、「人を愛しすぎると物が愛せなくなる」というような説を主張されていた。「物」=研究対象としての美術品。まあ、ありがちな話、研究に没頭しすぎる人嫌いの裏返しなんだけど、あらためて言われるとね。(ちなみに一般…

何てこと、ホームシック。此処以外にどこにHomeがあるというの。

七人の侍達が、二泊三日、南紀白浜に出かけてきた。 初日は春一番の大嵐だった。海は大荒れ、横殴りの雨と風。外にでた瞬間に全てがしょっぱくなる。生暖かく湿った暴風で髪の毛は漫画みたいだ。田辺市郊外の南方熊楠記念館で、粘菌や毛筆で筆写したノートを…

今週後半は、ロード・ムーヴィーを撮影しつつ旅行する企画。どうやら山岳宗教の聖地を越えて海を見に行く。殺人も変態少女愛もない予定だが、ファンタジーは手の届くところに。過去の置き場を探す時に自分の立っているのはどこだろう。卒業できないものと卒…

花シリーズ第三段。最近のものと昔のものとで誤魔化しながら展開しております。本日は蝋梅。透明感のあるクリーム色が蝋のようだからこういう名前だとか。地味で雨にぬれるとすぐに萎れるが、清清しい色合いの可憐な姿で、梅よりも先に咲く。 今日は研究室で…

梅が始まっている。植物園行きたいな。情緒のかけらもないが、あのただっ広さは貴重だ。出町ふたばで鶯餅でも買ってみようか。仙太郎もいい。玉翠園でちょっと苦い抹茶をもらって。季節の変化を感じる時、心がお茶に少しもどる。(あとは、物凄く寒い時、死…

ソフィア・コッポラの《マリー・アントワネット》を観た(3)、朝いちで。水曜・午前中・ベルばら(?)の三段階にわたるコントロールで、女ばっかりである。私は女であることの特権を利用して、映画のレディースデイとか女性せんよう車両とか怖いものみたさに利…

病院バイトで今年初めてのインフルエンザに遭遇。 皆さん、どうぞお気をつけください。 今回の副業では、医療事務の真似事を覚える。たまに薬の棚を横目で眺めながら、アガサ・クリスティーがその昔薬剤師をしていたことなんかを思い出す。もちろん、毒の知識…

金曜日は研究室の予餞会だった。西洋美術専攻で学芸員や研究者として活躍されている先輩方と先生とのお話を聞きながらお酒を飲めたのは貴重だった。ヨーロッパの研究者とか、本とか、私にはさっぱりぴんとこない専門の話で楽しそうに毒舌を交し合うのをみて…

思えば節分は、冬が終わって春になるお祭り。ヨーロッパでは魔女がこれを最後と暴れまわって、最後に「春の乙女」とかいう金髪の美少女に追い払われてしまったり火刑にされたりするのだ。 我々は、過ぎ行く闇を讃えるべく、吉田山中腹に集まって宣誓を行った…