昨日の送別会、お酒の席にて、先生が、「人を愛しすぎると物が愛せなくなる」というような説を主張されていた。「物」=研究対象としての美術品。まあ、ありがちな話、研究に没頭しすぎる人嫌いの裏返しなんだけど、あらためて言われるとね。(ちなみに一般論としてではなく、彼の口癖を借りるなら「えぐい」話だった。)
 自分を振り返ると、作品そのものの色や形などの要素にもちろん関心はあるけれど、それにまつわる物語のほうにより強く惹かれてしまう。そういう意味で、単純に物を愛してはいない気がする。美術史家タマゴとしてはいかがなものだろう。そして、物語の宝庫として「物」より魅力的であるという以上に、人間そのものが面白いとおもう。(と思うんだけど自信なくなってきた)。
 さて、たくさん遊んだし、そろそろ落ち着いて勉強もしたくなってきた。