2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本日よりシリーズでクレルモン旧市街にあるカテドラル、聖母被昇天教会をご紹介します。大聖堂界隈はどこの街もそうみたいですが、狭い道に古い建築が比較的よく残る、雰囲気のある散歩道になっています。近くにはこじんまりとしたレストランやビストロが点…

ここ二三日、PCが度々ふっと消えるのだ。「弁天さんの途中退場」よろしく、「私あきちゃったみたい」「私、もう帰る」ぷつん。しゅー。後腐れ無し、発つ鳥後濁さず、来たときよりも美しく。次に電源入れると、ちゃんと起動して、ワードの自動保存のお蔭で何…

日本にいるときはそれこそ本の中にたまに出てくるだけだった中世美術が身近にたくさんあって、しかも面白い。ギリシャローマの時代にあんなに自然に美化された人間の表現をしていた人間が、千年後くらいに、どういう風に神様とか人間とかをみたらこんな変て…

パリのイエナにあるパレ・ド・トーキョー周辺にて。左のはポリスたちですが、何かいいでしょ?こんな感じの画でエンディングテーマとかかかりそう。展示替え中で現代アートは見られなかったが、剥げてぼろぼろの落書きコンクリートから鉄筋がにょきにょき見…

ちょっくら一泊だけパリに行ってきます。お友達に会いに。時間はともかく東京京都なんかよりずっと簡単にいけるので*1こういう時は便利。妙に浮かれて怖い目にあわないように気を引き締めて、昼代浮かすためにサンドイッチ作っていきます。 *1:1、日本の在…

Lust Caution(http://www.lustcaution-lefilm.com/)観てきました。香港大学の学生が、日本軍占領下の上海で、日本軍に協力して対抗勢力を取り締まり甘い汁を吸っている男を狙う。身辺に忍び込んで隙を作る役目で愛人になっちゃうのがヒロイン。身体使った…

ガリアの英雄が月をくれたよ

皆がヴェッシントリクスと呼ぶ待ち合わせスポット。ちゃんとラテン名でいうとウェルキンゲトリクスとかかな。この地方の出身で、当時野蛮人だったガリア(フランス)の民を率い、あの、ユリウス・カエサルの(フランス風にいうとジュール・セザールである。…

ミラン・クンデラの『Identité(邦題:ほんとうの私)』だったと思う。最初の方で、主人公が、街ですれ違う男がことごとく女連れ、だけならともかくベビーカーを押しているのを見ているうちに絶望的な気分になるという一節があった。妄想の中で紆余曲折を経て…

テスト明け。やっぱり「ちゃんと」しゃべれるようにしないと、といつも思う。それには語学力以上に、自分のしゃべろうとすることがしゃべるに値することだと信じてることが不可欠で、むしろ人の耳を借りる価値があるのかとか一粒も疑わずに口に出せなきゃい…

前述のテストだが、明日午前と明後日午後の時間が書いてあるのだけど、それ以上詳しい説明がないので不審に思って訊いて見たら、書いてある時間のうち、好きな時に行けば口述試験が受けられるとのこと。医者にかかるにもランデヴーが要るのにテストはこんな…

SOLDE。バーゲン、であります。本格的に参戦したくなるようなものが幸いクレルモンにはないのをいいことに、二月末の連休のために財布の紐をゆるめぬことを決意して、買い物籠に洋服をばさばさ入れてるクレルモントワーズを見物。しかし、女性用のランジェリ…

必修の中でも山場のテストが来週火曜らしい。美術史研究へのオリエンテーションみたいなので、生まれたばかりのひよこみたいな目をしたマダムが二時間しゃべる授業でありました。1、県別のアーカイヴにどんな資料があって、どれが研究の役に立ちそうか、2…

教育の賜物か何なのか、比較的余裕があったからか、数字に弱いだけでなく、数字で分かりやすく表された評価全般を避けたいと思っている節がある。 例えば、初詣で神様に「成績が上がりますように」なんてお参りするなんて何だか低俗なことと思っていて、高校…

何のことはない、テスト前ということで、今までサボってた分も含めて友達のノートのコピーと自分のと照らし合わせながら解読作業に励んでおります。ルパンは「真似の出来ない筆跡などない」というけれど(一世のほうね)、これだけ人によって違うのだから筆…

パリはグランパレにて、クールベ展。 会期終了間際にレヴューを書くなんぞ美術史学徒の風上にも置けぬやつですが、ちょっとだけ。 大きなホールにででんと置かれた2大作品《オルナンの埋葬(1849)》と《画家のアトリエ(1855)》は予想通り迫力あった。尤も、…

『ライラの冒険〜黄金の羅針盤』の映画観たんだけども、さっぱりだった。あれだけ込み入った話のエピソードをすべて拾い上げようとするものだから全編通して予告編観てるみたい。私がライラの年頃の子供だったとしても、感情移入もできず物語の全貌もつかめ…

左はルイ15世が特別に作らせた天文時計。西暦10.000年までの間、わずか40日の誤差で、年月日時分秒を刻み続ける。 28日、ヴェルサイユ宮殿。一般見学は「etudiante en art(美術系学生)」無料だったので、この際、「国立美術館解説員による有料ガイドツアー…

遅ればせながらですが、あけましておめでとうございます。 年末年始は結局一週間ちょっとパリにおりました。クールベ、ジャコメッティ、アルチンボルドともう少しでおわっちゃう大きな回顧展を三つしっかり観られた上に、ヴェルサイユ探検、クリスマスシーズ…