散歩〜展覧会・旅行ほか

大阪は中之島の国立国際美術館で明日まで開催中の『絵画の庭』展をお散歩。何人かから面白いと聞いていたのだが今までのびのびになっていたのを今日やっと行ってきたさー。28人の今活躍中の日本の作家による2000年代の絵画(平面)作品を集めた展覧会で、だ…

週末かけて、美学会を聴きに東京へ。最終的にいろいろと考えるヒントをもらって有意義な三日間だった気がする。 最終日のパネルディスカッションで、平田オリザの話を聞いて妙に興奮した。(社会の最底辺における)平和と尊厳を守る最後の防衛線としてのアー…

『once ダブリンの街角で』という邦題の、アイルランドはダブリンを舞台に。最近寄りにも寄ったインテリじみた集まりで穿った作品ばかり観ていたけど、映画っていいなーって、私はこういうのを観て言いたい。そういう考え方さえ、この作品にきっと毒されてい…

みたらし祭り。蝋燭に火を灯し、ひざ下くらいの冷たい水の中をそぞろ歩く。何年か前に観たのとおなじ幻想的な光景。人が少なめで祭りの規模も小さく、何より近く、同じ水に入ると何となく見知らぬ人にまで一体感が生まれて、いいお祭りだ。 その後女子焼肉の…

昨日は中之島の国立国際美術館にて『ルーヴル展〜美の宮殿の子どもたち〜』。素直にかわいい子どもたちが二百点余、絵画・彫刻・工芸・素描・人形や生活雑貨的なものまで、幅広いので適当に気分転換しながら見られてよかった。 今日は勉強しなければならない…

八時前に出町柳を出発し、神戸、兵庫県美のウィーン美術史美術館の静物画展(兵庫県立美術館-「芸術の館」-【ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展】)&シンポジウムへ。 ヤン・ブリューゲル(父)の花なども予想以上の迫力だったが、今回の拾いものは…

その後母上がやってきて、らーめんやらお好みやら、生ハムやら三笠やら食べて大層満足の様子で帰って行った。 残されたわたくしはオケの定期演奏会の京都公演を見に行き、こちらも大層満足し、チーズの溶けたのが食べたくなって、三条木屋町のサルヴァトーレ…

とも、遠方より来たる。今日は半日お勉強は休業にして貴船へ。 湿っぽく冷え込んだ山道の傍らには紅葉の流れる谷川。もみじは若干早いくらいだが、このいわく言い難い淋しさこそ京都の11月であります。 貴船は、川床に鮎の避暑地だと思ってたら、恋に悩む女…

昨日は京都国立近代美術館の『アーツアンドクラフツ展』。 イギリスの国を代表する様式といったらゴシック、というのをどこかで聞いたが、アーツアンドクラフツの初期のころ、土地固有の伝統と素材による簡素で合理的なデザインを目指すとそこはかとなく中世…

早起きして、新京極のシネラリーベにてターセル*1『落下の王国』。自棄になってやったスタントの失敗で半身不随になった男が、入院している女の子に物語を聞かせて、自殺するための薬を持ってこさせようとする。 語られるのは、世界の名所旧跡絶景を舞台に繰…

[rakuten:book:13050361:detail] 大々的に売り出している左京区特集。以前よりもさらに左に寄ったので(もちろん地理的に)、白川ストリートを有効活用するためにもぜひ欲しいのですが、演習終わってから。あと、マリアージュフレールで花の入った美味しい紅…

映画版の『SEX AND THE CITY』を観た。ドラマは見てないから登場人物とはほとんど初対面だったため、突っ込みどころは色々あったけど(第一、哀れにも男たちにキャラクターみたいなものがない)、概ね楽しくってきゃあきゃあ笑えた。これは今更だけどドラマ…

ラヴェンナにて。友達は、イタリアって憎めない感じやろ、という。ものすごい便利な先進国って感じじゃないけど美味しいものがあって、いつもいい天気で、美しいものが残っていて、必ずしも要領がよくはないけれどみんな人懐っこくて。みんな、私を好きにな…

たまには撮りためた写真を。海の上の線路を通って目指すはヴェネツィア。 ヴェネツィアという町ほど、裏切られた気分のしたところはない。私の妄想は、七月のイタリア半島の海のまっただ中の恐ろしい暑さと湿気、風光明媚な運河に淀む水の臭い、そしてそこか…

やーい、『崖の上のポニョ』観てきました♪ 旭川の三条の東宝*1で、朝一は満席で入れなかったためお昼の回を。やはり満席で60%以上のちびっこに囲まれて観る*2。先週火曜のNHK『プロフェッショナル』で宮崎駿特集をみて、この時期に時間延長してまでやっちゃ…

シャセリオー(1819-1856、フランスの画家)についての研究書を読んでいたら、思いがけず気に入りの言葉に出会った。デッサンの段階で描きこまれていた男性像が、版画では削除されている、という文脈で、「元々(作品に描かれることが)予定されていた」を意…

七月前半のチェコ旅行。ひたすら美味しいビールを飲んでぷはーっと言って、ご飯を頂いてほぉーっと言って、建物を見上げてはきゃーっと言う、無邪気に楽しい旅だった。特に、連れがいたので遅くまでお酒飲んだりちゃんとしたとこで外食したり出来たのが素敵…

チェコ一週間の旅から無事フランスに帰ってきました。 写真など含め追って報告いたしますね。

土曜、パリより北のピカルディーという地方に住む友達が、はるばるオーヴェルニュにやって来た。 折りしも夏至の夜は音楽祭(Fête de la musique)夕方20時頃から市の中心の至る所に野外ステージが立って、あらゆるジャンルの音楽が演奏される。わたあめ屋、…

結局イタリアは一人旅になる。何故かテンションが非常に上がるんだけど、一人旅はちょっと浮かれかつ緊張していかないと成り立たないのでよし。エールフランスによる明日までの期間限定予約キャンペーンを利用して、格安ではないけど、七月の観光シーズンと…

右側は、トリップ(牛の胃袋らしい)のバスク風。にんにくの効いたトマトで煮込んである。パリ13区の少し引っ込んだところにあるバスク料理屋にて。お友達の日仏カップル(という言い方も微妙だな)の大のお気に入りのお店で、待たされるんだけど陽気でいい…

二泊でカンヌ映画祭のフィナーレを観て来た。観て来た、とはいっても、私は単なる野次馬なので、映画が見られるわけではなく、浮いた街の様子とか着飾った男女を観て、レッドカーペットを歩いてパレという会場に向かう有名人を眺めたり、海岸沿いをぶらぶら…

はてなの新しい写真挿入機能が、よく考え付いたなあと感心するほど使いにくい。加えて遅い。でもキャンペーン期間中というからには何か工夫してあるのであろう。繊細さに欠けるきらいのある私なんか思わずうざい、なんて汚い言葉を吐いてしまうけれど、懇切…

更新の滞りは、実生活の充実というよりは、メールを開くたびに新たに自分の不始末が発覚してくるもんでネットが若干怖くなってたからかも。有能にして寛大な先生と後輩と先輩の御蔭様でなんとか切り抜けさせて戴けそうだが、二度と自分が自分のことは出来る…

今日は二次大戦の戦勝記念日で祝日。 初めて黒い大聖堂の塔に登った。 高いところ大好き。元々起伏が多くて建物の圧迫感が無く、少し歩けば見晴らしがある街なので、それほど新しい世界は見えなかったのが残念だが、上から見ると赤い屋根が愛らしく、産業都…

シャンティィのコンデ城に遊んできました。パリ北駅から電車で30分弱、昔は王様や親戚一同が狩を楽しみ、今はパリや地方からやってきたフランス人がヴァカンスを過ごし、競馬が開催される。 これだけ天気に恵まれたらハプニングなんてどんと来いって感じの青…

報告が遅れたが週末は山奥にいた。オーヴェウニュとリヨンのあるローヌ・アルプとの境目のアルデシュという地域である。 リヨンから、高速で南に出た後、石造りの柵のついた山間の隘路を二時間ほどドライブする。途中にいくつも同じような、山の斜面に教会を…

エイプルリフールだからと幾つか下らない作り事を考えてみたんだけど、想像力の限界を感じてしまった。世の中には、両側をシャンパンの製造元のお城が固めている通りとかそこに更に住んでいる人間とか昼夜そのキラキラした飲み物を振舞われる食事会とかトイ…

パリの灰色は原色の混沌。 研究に片足嵌ってるのをいいことに様々と阿呆な事とそう阿呆でもない事をしでかしては浮いたり沈んだりした挙句にミサとか行っちゃってもうこれまるでメロドラマである。いつか自伝にするネタを増やしてしまった。大体が圧倒的な本…

アルザスしてますか?―なんじゃそりゃ。 何気なく雑誌をめくっていたら、コルマールでグリューネヴァルトの展覧会が3月3日までという情報に行き当たってしまったが運のつき…てほど簡単には行かなくて、前日に思いついて電車にのる直前まで迷っていたのだけど…