七月前半のチェコ旅行。ひたすら美味しいビールを飲んでぷはーっと言って、ご飯を頂いてほぉーっと言って、建物を見上げてはきゃーっと言う、無邪気に楽しい旅だった。特に、連れがいたので遅くまでお酒飲んだりちゃんとしたとこで外食したり出来たのが素敵だった。というわけで、今更自慢する、チェコおいしいもの、外食編。

 写真は、子羊のローストに「クネドーリキ」という、蒸しパンを添えたもの、および、薄切り肉のカツレツにポテトサラダを添えたもの。
 チェコ料理は、一言で言うなら肉とソースと蒸しパンで、甘味がある濃いめの味付けのソースがビールにとても合う。どこかで食べた事のある「洋食」という感じでご飯にもきっと合うと思う。東欧の定番料理らしいグラーシュ(ビーフシチューのようなもの)も、思わずご飯にかけたくなる。ポテトサラダなんて、ちょっとクリーミーでまるで日本でサラダの横にちょこっと出てくるあれみたいだ。

 これは、ローストダックにクネドーリキ、そして、鶏肉手羽を甘酢でマリネして焼いたものに、ディップと野菜。後者は野菜メインの皿であるかのようにメニューには書かれていたのだが、野菜をあまり食べない人達のようで、皿の大半を占める鶏が、「野菜つかったったでー」って、慎ましやかなきゅうりとかパプリカ、レタスなんかを喜々として従えていた。この鶏、手でむしゃむしゃ食べると、唐揚げみたいで美味。

 あと、肉料理以外では、癖の少ないカマンベール風のチーズをそのまま焼いて、ベリーのソースとサラダを添えたものが印象的だった。そのときは、あまりお腹が空いていなかったので、これとチェコの甘い白ワインで夕ごはんにしてしまった。それからにんにくのスープ。鶏かなんかのブイヨンにサイコロ状の野菜と、これでもかというにんにくと油の風味。揚げたパンとチーズが浮いていて、ボリューム満点なんだけど、不思議とくどくない。
 これらはほとんどいずれも、「レストラン」ではなく「Restaurace(レストラーチェ)」とか何とかいう食堂兼ビアホールみたいなところで、一皿なら大体日本の定食屋程度、ビールも200〜300円で500ml出てきたりするので、笑いが止まらない程ではないがユーロ圏から来るとかなりお得感がある。摩訶不思議美味混合物なソースは自分でも挑戦したくなるものが多かった。特に、プラハの『メドヴェドク』*1というビアホールは感じがよくて料理も美味しくて滞在中3度も行った。何より、すぐ隣で作っているブドヴァル(元祖バドワイザー)がすきっと素晴らしい。

*1:ちょと不確かなので確認します...