アルザスしてますか?―なんじゃそりゃ。

 何気なく雑誌をめくっていたら、コルマールグリューネヴァルトの展覧会が3月3日までという情報に行き当たってしまったが運のつき…てほど簡単には行かなくて、前日に思いついて電車にのる直前まで迷っていたのだけど、行ってきました。アルザス地方へ。迷っていたのは金銭的な問題で、フランスのど真ん中の山からドイツとの国境まで出るのは実は簡単ではないのだ。でも四月から二ヶ月研修と論文締め切りが入る予定なので、三月後半以降めっちゃ忙しくなることを考えて決行。
 行きはTGV東線(ニース〜リヨン〜ストラスブール)、帰りに一泊分のホテル代節約のためエールフランスの国内地域便を使い、乗り物を楽しむことに。クレルモンを朝早く出て、リヨンで、TGVまでの四時間くらいを、マルシェをブラブラしてイチゴとイチジク入りの田舎パンとチーズを買ってローヌ河畔でピクニックしながらボーっと日向ぼっこ&読書。TGVで四時間半のコルマールへ。安ホテル(破格な割りに立地がよくて、プライバシーのあるユースといった感じでよかった。)にチェックインしてから夜ご飯&夜散歩。次の日に美術館と旧市街を散歩して、夕方ストラスブールへ。大聖堂と市街地を散策して、夜遅くの飛行機で戻るというもの。結果は、お天気に恵まれ、後期ゴシックに熱烈な恋心を抱いているものだから目を開けているだけで幸せでした。
 でも、こんなスケジュールの旅は今回を最後にしようと思う。一日歩き続けていられないことにやっと気づき始めたので。あと、地図くらいは用意しておこう。あまり人に聞いて回ると妙な勘違いをされるものらしい。↓イチゴ、1ユーロ!

 なお、一番の印象は、アルザスは凄く豊かな地域なんだな、ということ。失礼だけど、アルザスとオーヴェルニュが反対だったら、仏独関係はもっとずっと温和だったんじゃないかしら?