はてなの新しい写真挿入機能が、よく考え付いたなあと感心するほど使いにくい。加えて遅い。でもキャンペーン期間中というからには何か工夫してあるのであろう。繊細さに欠けるきらいのある私なんか思わずうざい、なんて汚い言葉を吐いてしまうけれど、懇切丁寧な説明などは評価しなければいけないかも知れない。一枚一枚アップしてる間に部屋の掃除をちょっとづつ進められるように配慮して下さっているのだとすれば痒いところに手が届くサービスではないか。
  
 週末はパリに。色々美味しいものを食べ、かつ夜の美術館無料開放*1に参戦したり、偶然アルザスの見本市に出会ってワインを試飲したり、ごきげんなヴァカンス。美術館開放は、迷った末にギュスターヴ・モロー美術館に行ってみた。画家の家を利用して、壁一面に油彩が並ぶ。かなりの枚数の生のデッサンが特注ガラスに入って、本みたいにぱたぱたと繰ってみながら、油彩の作品と見比べたり出来るのが楽しい。高い天井、装飾的な螺旋階段のお屋敷も趣味がよく、このイベント時に関らず人が少ないのも好印象だった。
 美味しいものでは、右上のインド人街の地元人で賑わうお店で食べたドライカレーのような一品および付け合せの野菜のヨーグルト和えに混ざって不意打ちをかけてきた獅子唐のハズレ×45な感じの緑色の刺激物が忘れられない。隣ではインドの南のほうらしいおじさんたちが四人、大音量で陽気に喋り笑いながらだらだらと銀色のカップに入ったチャイを飲んでいた。誰が店員なのか判別しかねるくらいに雑多なのだがちらっと見えたキッチンは意外に整頓されている。ひとりだったらまず入れないだろうしふたりでも始め緊張したけど、美味しかったのだ。フォーといい、こういう云わばB級グルメは美味しいだけでなく、一般的なビストロなんかより安くヘルシー(気分)にお腹一杯になれる幸せなお品だ。

*1:フランスの美術館が四年前くらいから始めてるイベント。年に一回、この時期に美術館を深夜12時頃まで開放する。所により、18時くらいから無料で入館でき、コンサートやガイドツアーが行われたりもする。クレルモンではアトリウムにDJをよんでクラブみたいにしてた。