お風呂の流れが微妙にまだるっこしくなってきて、幸いここの排水溝は自分でお掃除できない仕組みなので、それっぽい薬品を買って使用してみた。オレンジと紫があったので、より危険そうな紫。表に、「火傷のような鋭い痛みを引き起こす恐れアリ。危険!とりわけ子供の手の届かないところに!」という注意書きがあって、裏にさらに詳細に危険性について書かれている。誤って触れてしまったら流水で10秒以上洗って病院に、とか。怖ーい。しかしどこを探しても使い方の説明がない。「ふたを開けるときは水平で安定した台の上で手袋をしてください」の次は「使用中はお風呂場に出入りすのは避けるべし」になっていて、どう「使用」するのかよくわからん。危険である。
 何となく日本のそれとの類推から、夜寝る前に適当な量を排水溝に流し込んで換気扇を回し、次の朝大量の水を流したら、まあ劇的によくなったのでそれでよかったのだろう。それにしても、表の分かり安すぎる絵さえなければ何に使えばいいのかさえ分からない。ほとんどただの劇薬である。ラベルデザインの段階で誰も突っ込まなかったんだろうか。それとも、危険性に最大限の注意を喚起するために他の一切をカットする方針にしたのだろうか。ちなみにこの劇薬、スーパーで2ユーロで買える。  
 そういえばもう一つすっきりしたことが。滞在許可証が下りました。この街の到着の二日後、9月16日に最初の申請をしてるので、たっぷり二ヵ月半待ったことになる。何もやましいところのない奨学生にして正規学生でこれだからな。長かったわ。
 帰りに早速、来年二月にクレルモンフェランで開催される国際短編映画祭のボランティアスタッフに「市民」として志願してきた。志願しても使ってもらえるかは不明だし、自分がどれだけ使い物になるかも不明だが楽しそうなので。
(うわお、クレルモンフェランがキーワードになってる!)