ダンボールの山に囲まれた盆地に急ごしらえの寝床を作って、見回して全く明後日朝に出発できる気がしない。(もちろん、出来ない気もしないけど)
 確かなのは床が広いこと、空を持ち上げる仙人のポーズをしてみる。
 ないても笑ってもあと一日、書類とパスポートとカードがあれば当座何とかはなるので気張らずに行こうと何度いっても、大荷物にして迷子の達人に心配事はつきない。しかもこの先には何が待っていることやら。大体フランスで留学とか「すっごい大変」とか「すっごい面倒」とかいうからなあ。今のところはクリアしてきたけど、手に負えなくなったら…
 京都にいて身についてしまった関西的な便利な技のひとつ。自分にとんでもなく大変な事件とか惨めな状況とか大失敗とかあった時、どこかで「おいしい」と思ってしまうこと。ネタになるかもってね。いざとなったら自分を笑うのだ。…というわけで何とかして楽しくやりますわ、ご覧あれ。あれ、回転できない。まいっかこの角度なら。