FILING―混沌のマネージメント

FILING―混沌のマネージメント

 というちょっと前に出た本のなかに、敏腕編集者の書類整理術が紹介されていた。すなわち、一冊の本・雑誌に関わる資料を紙袋一袋にごそっと突っ込んでおいて、仕事の時にそのまま持参する。部屋には多種多様の紙類の放りこまれた紙袋が累積するが、紙袋をもって出れば必要な書類がなくて困ることはない。
 ちょうど留学関係の書類がそんな感じになっている。成績証明、ロータリー関係の手紙、戸籍抄本、大学願書、先生からのメールのプリントアウト、etc..が、はじめは何らかの分類を意図されていた二つのファイルと一冊のノートに雑然と挟み込まれて防水の袋(靴用!)におさまり、どこへ行くにも一緒。発表前に文献のコピーの山と行動を共にする時もそうだけど、結局自分には、この程度の「ファイリング」が合っている(というと聞こえはいいがこの程度しか出来ない)ということなのだろう。
 財布なんて比較にならない貴重書類を持ち歩いている意識にどうも欠けてるのが困りもの。
 あ、原研哉さんの本は、好きなのです。遊び心があってお洒落なのはデザインだけでなく、本の中の「語り」もうまい人。