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たまにルネ(大学生協の本屋さん)もぶらぶらしてみるもんだ。
- 作者: 荻原規子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/05/21
- メディア: 単行本
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扉に堀口大學訳のヴァレリーの詩がのってて、古風な七五調でどこか華やいだ感じの風の歌だったと思う。ひとはみね ひとこそしらね ありなしの われはにほひぞ 風のもてくる ひとはみね ひとこそしらね・・(以下忘却)。『勾玉』は大学に入ってから読んだ。あろうことか、ちょうど出雲松江に各駅の旅をして玉造温泉なぞに泊った頃で、その気になりやすい私の心はすでに古代だった。・・もうすぐ田植えの季節。夏用の白い麻織物に色とりどりの襷で着飾り歌いながら仕事に励む少女達が眩しい。日本を舞台に、分かりやすい歴史・神秘的な伝説の世界で健全なメッセージを語る、けど単純でなく人物像が細やかで、かつ願望充足的少女小説の臭いがしない、素晴らしいバランス感覚。
田中芳樹の『銀河英雄伝説』シリーズが、ハヤカワから文庫化されてるのも今日知った。
ファンタジーとかSFとかの面白い本がちゃんと注目されて、平積みになったりフェアで取り上げられたりするようになったこと。その一因としてだけは、英国名門魔法寄宿学校七年物語は評価されるべきだ。
やべーこら、最近本の話ばっかり。