今日はまったくのんびりしている。夕方、パンを買いに行こうと少し外に出たら、虹が出ていた。くっきりとした一重の虹で、アーチが妙に間延びして平たい。京銀の広告に使えそう。ながーーーーーーい、おつきあい、ってやつね。

 右は巴里はエッフェル塔の麓のケブランリー美術館のピロティ。生ぬるい雨の夜に溶け込むようなガラスがとてもいい感じなので夜に来たのは正解だった。この電飾の光がコンクリートの天井に水紋のような模様を描いていて、ついでに庭の白木蓮を青白く染めているのが怪しげでよい。薄曇の昼間の木蓮とか辛夷とかならフレアースカートにしたい!って思うけど、濃紺の夜に蒼い花びらならカクテルドレスがいいかな。
 山吹は、大好きな花で、京都の料亭では五月になると、朱塗りのごく小さなお猪口のような器に盛った酒肴にこの花の一重のもののつぼみを一輪、添えていたのを思い出す。