二月後半から再びチャリ通を始めた。秋にはクラクションを鳴らされない日はないくらいだったのに、今年はまだ一度も鳴らされていない。クラクションより深くダメージを受ける「おばさん(まれにおじさん)の有難いお説教」も前は一週間に一回はくらってたものだが、今はもう注意されることもない。結局、身体が右側通行に慣れてきたんでしょうね。冬の間がっつり歩いたから道の良し悪しも今はばっちりだし。
 ただ、我が家はどうしても若干高いところにあって、どれだけ道を選んでも最後の最後にエネルギーが切れてしまう。すると、これが愉快なんだけど人が声をかけてきます。「おいおい頑張ってー」「疲れたの?」「チャリ壊れた?」「乗らないの?」などなど。クラクション鳴らされて、なんだよ歩道歩いてますがな、と思ったら「勝ったぞー!!」ってスピードくじらしい紙切れを見せびらかされたり。坂道に疲れてほっと自転車を降りたときというのは、見た目にも、隙、というと悪い言葉のようだけど取っ付きやすい緩みが出ているのだろうな、と思ったりします。
 ちなみに、こちらで「自転車置き場」というのは、地面に頑丈な鉄柵が生えていてチェーンでもって自転車をぐりぐりと固定できるものを指します。京都の自転車置き場には、よく駐輪禁止の看板だとか撤去勧告のようなものが立っていましたね、目印みたいに。