ハピネスはピンクのシャンパンの泡のようなものだって君は言ってた、て、我儘なお嬢とその母に振り回されてちょっとうんざりしている男の歌をキリンジが歌ってたけど、ハピネス色のピンクのシャンパンの泡のような儚くてちょっとだらしない、川を縁取る花を、そのしどけなささえ色褪せさせる程の青空の下で眺めながら研究室の妹たちとパンをかじった。
 無害になった満開の桜の樹の下では大学生が群れていた。
 戻って、研究計画書の二千字を仕上げてしまおうと思い、二千字だからあっという間に埋まってはしまったけど、これが自分の書きたかったものなのか釈然としないのでとりあえず寝かせることにした。短いのも難しいもんだな。