一昨日夜流れ星を観て、今夜も帰る途中にも一つみえたので(もう大分家の近くだったから鬼火という可能性もあるかしら)、何の吉兆かと思ったら、ふたご座流星群というやつなのですね。偶然にもすっかり晴れて冷え込んで、星を観るにはうってつけ。
 冬のこの時期は、私にでもわかるオリオン座にシリウス、そしてふたご座、とスターたちがいい場所にいるので、ついついよそ見して空ばかり眺めてしまう。京都もこんな辺境では夜はきちんと暗く、雪がないから地元よりも暗いんじゃないかと思うくらい。私の通学路にも三か所くらい驚くほど邪魔な明かりがなくて静かな場所があって、まあそんな場所は夜遅くにはわき目も振らず自転車をすっとばすに越したことはないのだけど、ついふわっと視線を引っ張られるようにしてみれば、か細い光の線が描かれるところだった。
 「あの瞬間に願い事が出来るってことは、普段から相当そのことばっかり考えてるってことでしょう?そりゃあ叶いますよ、それだけ執着してたら」とひとが言ってたけど、確かに、あんな非現実的な一瞬で消える光のかけらを観ながら、他のことに心煩わされているひとがいるのなら、その人の願いは叶ったらいいと切に思う。