締め切り続きだから仕事してるものの、授業が始まったり予定外に人と出会ったり、嬉しいけどそりゃあもう気は散って大変。切り替えをきっちり出来るようになりたい。
 昨日はいきなり朝、ルーヴルでその日会期終了の18世紀の夢見た古代(antuiquité rêvée)展の見学があると知って、いそいそと出かけた。ルーヴルの展覧会担当者クリストフ・レリボー氏が一部屋一部屋解説してくださり、またもや本でしか知らなかった人が話すのを、襟が半分立ってしまっているのが気になって仕方がないくらい間近に聞けて(20人以上参加者いたんだけど、初めての人だし顔見ないと聞き取り難しいから頑張って出しゃばっといた)本当に恵まれてる。幸せだ。しかし18世紀絵画専門の男性って独特な雰囲気がある。何かを恐れるように小声で話す仕方が上品すぎて、自分が置き場のないくらい雑な生き物のような気になる。
 その後レリボー氏は仕事に戻られ、我々の先生がイギリス美術のセクションについてレクチャー。フュースリにとってのミケランジェロの話で、こちらに来てから何度も聞いた話なんだけど、私たちが知ってるシスティーナの礼拝堂は修復された随分明るい色をしているけど、18世紀19世紀の芸術家がみたのはもっとずっとくすんだ色合いだった話をまた聞く。そこから、フュースリのダークな筋肉もりもり。「崇高」の話でミケランジェロが出てくる時、私も彼らのみてたミケランジェロを見ておきたかったなーと思う。
 何人かの生徒がこの展覧会の構成について議論を吹っ掛けようとするもの、先生は、この場で特別に案内までしてもらって批判はしたくないから、また別の機会に話そう、と。別の機会の待望の授業も今日から再開しました。