久しぶりの更新ごめんくださいませ。
 七月の頭から日本国内に、今週からは京都に新たに見つけたアパルトマン(!)でうごうごしています。ヤドカリ状態が長く続いたのと、未だに部屋にインターネットが通じていないので本日は付属図書館より更新。よい子のみなさん、大学図書館はひまつぶしんぶんを更新する場所ではありません。ともあれ、便利な時代になりました。
 まだ『地球号』のドミトリー暮らしをしていた時、パリの飲み友達と、大阪と京都の間は山崎にあるサントリーの工場にウヰスキー修業に行ってきた。

 国産ウヰスキー黎明期の味わい深いポスターなど。

 サントリーのものに限らず、多種多様なウヰスキーの原酒サンプルが並んでいる。

 蒸留の様子。

 蒸留した状態のお酒はアルコール度数70度程の無色透明の液体。樽に入れて熟成させるうちに色がついてまろやかになるんですって。

 そして、お目当ての試飲!今回は樽熟成の効果を学ぶために、原酒、北米産ホワイトオークの樽に12年以上寝かせたもの、スペインの食前酒シェリー樽を再利用したものに同じく12年以上寝かせたもの、北海道のミズナラの樽に以下同の三種と、それらを中心にブレンドされた「山崎12年」の味比べをした。ワインのデギュスタシオンを思い出すような、香りや味の豊かな表現語彙に眩暈が。

 お勉強の後は、二種類のウヰスキーを楽しく味わう時間。山崎12年を、ガイドさんのお薦め通りに、正しい仕方でハイボール(炭酸割り)に。シャンパンゴールドの炭酸の入ったグラスに水滴が涼しげで素敵。飲み心地も爽やかなのに重層的な甘みでとても美味しいの。ハイボールってもっと喉越し勝負の大衆的な飲み物だと思ってたが良い意味で裏切られる。

 響17年をロックで。これと虎屋の最中のマリアージュは夢心地でした。
 ちなみに「マリアージュ」というのは、ワインとお料理やおつまみ(特にチーズ)の組み合わせで、もともとどっちも美味しいのに合わせたらよくわからないけど、もっと予想外に凄く美味しい、どうしよう!1たす1が2じゃなくて3以上、っていうかむしろもうこれは算数の領域じゃない!みたいな状態を指す。という意味でも「マリア―ジュ」でありました。もともとフランス語で「結婚」の意、未だにフランス人が結婚に対して夢を見ていた大昔に転用された用法と思われます。