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金木犀の香りがしなくなったと思ったら、疏水のまわりの色が増えていた。
紅葉の気配を見に北上して大徳寺黄梅院の特別拝観を訪れた。写真は禁止だったのだが、要所要所で解説をしてもらえて勉強になる。武野紹鴎好みの四畳半もちらりと見えたし、本堂周辺の石庭はすきっとしてるのに対して離れの茶室の周りは苔むした露地に枯れ池、と景色がくるくる替わるのが面白い。
寄り道はいつ来ても背筋の伸びる、高桐院のアプローチ。ここが真赤になると考えただけでドキドキする。
見上げればもう色づいている。
大徳寺の門のすぐ手前にあるCafe du Monという小さなカフェでお昼ご飯。女の子で旅行中なら絶対嬉しい野菜たっぷりのプレート、五穀ご飯とスープつき。ありがちなカフェご飯っぽく見えて、サラダの葉っぱの組み合わせとかドレッシング、ビーフストロガノフのソース、ご飯に混ざった昆布の具合とかがプロのお仕事って感じで美味しかった。ちょこっとついてるオカラ豆豆サラダやブロッコリのパスタもチーズやハーブ使いが素敵。
バスを乗り継いで御室へ。実は初めての仁和寺は大徳寺の塔頭に比べてわかりやすく華やかで豪華な印象だった。
意外にもこちらの方が紅葉が早いよう。
夕暮れの光に照らされると少し淋しくなります。
おまけに祇園「小森」の善哉。行くとパフェ食べちゃうから善哉は初めてなり。