繰り返すが10月が終わろうとしておる。せわしない満月。そして旭川本部から年賀状に載せるから写真を送れという指令が下る。何たること!何故に今に至ってなお我々の顔が必要なのか。とうの立った感のある上の二人の娘は電波を介して顔を見合わせ本部の真意を推し図る。もとより何も考えてはいるまい。だが、誰が見ても可愛い三番目とめいでも載せておけばよいものを、高校入学、大学での独り暮らし、成人、そして妹君に至っては就職してなお…となればその筋の無言の圧力なのではないかと勘繰りそうにもなるものである。かくなる上は福を呼びそうな変顔を探しましょうかねえ。