10月がおっそろしい速度で過ぎ去ろうとしているが、なんとか元気です。慣れないことを始めてわたわたと忙しくしているうちに、二週間近く更新していないことに気付き、今日その沈黙を破ったのは決してわたわたがひと段落したためではなく、わたわたに新たなるわたわたが加わって下らぬ文章の一つや二つ吐かねばわたしダメになっちゃうわと逃避の必要性が身に迫って感じられた故*1
 今夜はきのこの沢山入ったシチューにした。ホワイトシチューは多少だばだばになるけどルーを使わないで作ったのが好きだ。本当はベシャメルソースは別に作って後から加えるべきなのだろうが、楽して鍋一つで作っちゃう。大きく切った野菜を最初に炒めてからよけておき、その鍋にオリーヴオイルを足して細く切った玉葱を溶けそうになるまで炒める。バターと小麦粉を足して炒め、(あれば白ワインと)スープを加え、具を戻して、柔らかくなる直前まで煮込む。で、牛乳を沢山加えて味を調えて、ほろりとするまで煮込む。肉は、鶏なら最初の野菜の前、今日は豚バラの薄切りだったのでスープが沸騰した辺りで。家から美味しいジャガイモが届いて、もっと寒くなったらもう少し濃厚なのを作ろうっと。
 そんな感じで、平日は午前からやること一杯でかなりハードだけど、研究は基本学校で済ませる、とか、土日は目覚まし無し&少し手をかけた料理を作ってあげる、とか、なんだか当たり前のことをきちんと気をつけてやってると色々と調子がいいような気がする。
 最近バスというものに乗ることが多いのでその時読んでるのがこれ。

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

 まだ乗り切れていないけど(バスの中という限られた時間だけだからだろうけど)私の好きな種類の変態性がおかしな方向に明晰に発揮されていて好ましい。
 あと、秋の夜長に長編に浸りたい方に、これは割合と方々で迷惑を顧みずお薦めしているのだけど、『ミレニアム』は楽しいよ!
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ストーリーが動き出すと東野圭吾が静止画に思えるくらいスピーディーでサービス満点、ヒロインは痺れるほどに恰好いいし、ヒーローは「人をすごく好きになることが恋に落ちることだとするならぼくは何人もに恋をしていることになる」みたいな30発ぐらい殴ってやりたいことを真顔で口にするような優男だけど正義感に燃えるジャーナリストで有能でジェームズボンドの顔までついている。
 ジャーナリズムなる領域の人々が、一発芸では済まされない阿呆を競い合うこんなご時世だから…なんてことは付けくわえておいてもいいけど正直どうでもよろしい。大事なのは面白いということ。

*1:「わたわた」ってパソコンで打ち続けると左手の4と5の指が鍛えられそうで良い感じ