あずま路の果ての妹に薦められ、村上春樹小澤征爾との対談本をちょこちょこ読んでいる。

小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾さんと、音楽について話をする

 およそミーハーなるものから程遠いわたくしは、ビッグネーム続出の昔の思い出話なんかはふむふむ知らんがな、っていってするする読んでしまうのだが(なにしろ対談のうえに村上節だから驚異の読みやすさである)、聴き比べが始まるとヤバい。ベートーベンのピアノ協奏曲の三番とか、マーラーの巨人とかの昔の名演奏から最近のよいのまで、小澤征爾自身や師匠たちが振ってるのを村上春樹がプレーヤーに乗せては、「ここのテンポが」とか「うーんこのホルン!」とか実に楽しいそうにおしゃべりしているのである。わーどうなってんの?どういう感じ??…と、私は大学の付属図書館のメディアテックに駆け込んで、CDの棚とにらめっこする。すると、実は結構揃ってるんだなー。無論全部はない。でも、こんなことがたまにあるから間延びしすぎた学生生活も捨てたものじゃないのだ。それで幾つか特徴的な盤を探しては、論文の続きなど読みながら耳に流し込む。幸せだ。この、音楽が時間を動かしている感覚。
 そんな訳で、音楽な秋を強調しつつ、金木製の香りを聞いてはイモ栗系デザートに惹かれてボディラインを危機にさらしている今日この頃である。先日街に出たら、タイツ率が上昇していて驚いた。
 ところで、乙女な読者諸姉よ、ストッキングは一度破れると全体に広がって対処のしようがないのに比較して、タイツはあまり潔いとはいえない破れ方をしますよね。それで「あ、しまった…」とか言いながら忘れてて洗濯しちゃって、案外気付かないで次も履いてしまう…。
 勘のいいズボラ乙女の皆さんならお気づきでしょう?どうする、どうする?
 そう、万が一お座敷に上がる場面に遭遇したら、誰よりも早く「やだー破れちゃってる!これお気に入りだったのにいー」と(言外に<朝は大丈夫だったのになあ>と滲ませつつ)言うのです!・・・・・なあーんて♪実はこの話はとある妹(話題が話題なのでどっちと特定はしませんが)と「あるよねー」「何回かはいけるよねー」と大いに盛り上がった裏技である。とはいっても私達もそろそろいい歳なんだから大人にならないとね〜。