なんとジャズピアノ奏者という友達に教えてもらってライヴに行ってきた。なんと、の、何が凄いか、それは彼女が舞台上でピアノを弾くから。あのおびただしい針金と重たい鍵盤の機械に向かって全身で何かたたいているのだけど、呼吸するように自然に音楽が出てくるのに素直に尊敬してしまう。アンサンブルを組んでいたなかの、トランペットも素晴らしい。
 続いてNiklas Winter Quartetというバンドの演奏。これは、凄い!ほとんどちゃんと知らない曲ばっかりだから、ひたすら瞬間の快楽の連続に身を任せることになる。なのに、考える前から、音の一つひとつ、リズムの変化のそれぞれがなんかいちいち説得力があるのがわかる。生の音楽を聴くのは「ものを飲み食いする感覚」なんかと本当に似ていると思う。そして、もっと激しく侵食してくる。ひたひたと自分の中身の色が変わり、曲の終わった時に、私の鼓動はドラムの音と入れ替わっている。たのしいー!!!
 しばらく部屋は静かにしておこう。たぶん知ってたらもっともっと面白いんだろうな、とジャズを色々聴いてみたくなった。そう、おまけのエピソードもある。お店に集まった皆さんの内のじゃんけん大会で、勝ち抜いて、二クラスさんたちのカルテットと、共演の友達たち(後で知った、ちょっと面白い名称)のサイン入りのクリアファイルをいただいたのだ。お店には熱狂的なファンの方などいらしたに違いなく、私のように俄かに初登場してもらってしまっていいのかしら、と少し罪悪感もあるけど、これは一つの素敵な縁、これからのご活躍をお祈り見守りつつ、ありがたく頂きます!