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- 作者: ジェイムズ・ジョイス,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/01/07
- メディア: 文庫
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そして、カツ丼は、さらにさらに重々しく運ばれていく!!
本当は順番は逆で、ここで枕に使った本のほうを、昨日劇団唐ゼミ☆の『ユニコン物語〜溶ける角篇(台東区篇)〜』を見た後にふと思い出したのだ。
厳密にいって、ほとんど共通点はないのだろうけど、磨き上げられた言葉と演出と、前列だったので他にも色々とほとばしるものを、これでもかと浴びせかけられて酔った印象が強烈だったのだと思う。役者さんは信じられないくらいパワフルで、一瞬一瞬が濃い。些細な演出の一つ一つに飛びつきつつも筋についていくために泣く泣く別れ、それでも最終的にはくっきり一本通るものが残って、凄く肯定的な気持ちになれる。
何より、観客同士・観客と演者の間に、ちょっとあんまりないような、対等な、共犯感覚、(恥ずかしい言葉で言うなら共同体意識とでもいおうか)が通っていて、奇跡に立ち会ったような気分。学校の跡地にたった狭いテントにくっつきあって座り、間近に観る、という状況もさながら、役者さんたちなどの誠実で倦まない姿勢によるところが大きいのだろうな。ちょっとうらやましくなってしまう。
とにかく濃密で素敵な夕べでした、また舞台に出会える日を楽しみにしつつ。