いきなり前日と真逆の罵声を失礼、『パリ・ジュテーム』(http://www.pjt-movie.jp/)で覚えてきました。ーなにみてんだ、どアホ。

 18人の監督がそれぞれ違った地区を舞台にした短編集。顔ぶれ豪華、街の表情はくるくる変わり、思ってもみない一発芸がぽんぽん、とっても楽しい。
 冒頭の台詞は「1区 チュイルリー」メトロの構内で観光客男性の巻き込まれた悪夢。ガイドブックで上手いこと急展開のリズム。残酷なユーモアと笑い。「16区を遠く離れて」、自分の子供を託児所に預けてベビーシッターをする移民の女の子。町並みの変化。シンプル、子守唄が心にしみる。「17区モンソー公園」ロングの長回しで初老の男と若い女性が緊迫した会話をしながら歩くのを追う。英語、フランス語、また英語、彼らの関係はなんなのか、また、彼らの不安の元であるガスパールという男の正体とは??夜更けのマドレーヌではホビットが吸血鬼と大変なことになってるうー!
 と、これくらいで切り上げますが。考えたこととしては、恋に落ちたりするとき転ぶのは有効であるということ(恋に破れたとき、敗れそうなときも。)、英語とフランス語と両方同じくらいに使えるとコメディーには便利そうだということ、リアルとアンチリアルのそれぞれの力。