語学力不足な上にこの地方のさるお屋敷の徹底調査など考えているわけでもない私は美術史の院生としてはやっぱり浮いてて、みっちりフラ語やってそれ以外は完全フリーの語学学校のクラスの子達とも若干違って、かといってエラスムスの結束および程よいヴァカンス感覚でもない、淡水も海水も大丈夫な色々所属してるゆえの無所属感がある。ちなみにエラスムスはヨーロッパの大学間の半年あるいは一年の単位互換性交換プログラムで、私の知ってる子達は週に五時間(二コマ)語学学校に通い、他に四つくらいの授業がかなり自由に選択できるそうだ。
 図書館に籠もってるとふと自分が社会性のない気難し屋に思われ(特にマイクロフィッシュ読むとき、あの作業はきつい!)、遊びに出たらそれはそれで頭空っぽのあほに思えてきたりして、そんなふらふらを何とかするにはやはり自分の立ち位置を自信もってここって思えなきゃ駄目だけど、そのためには謙虚に図書館に籠もりかつ積極的に街にあるいは違う街に出るしかない。習うより慣れろ、だけど同時に慣れるのを待たずに習えなのだ。