今学期、フランス語は二つだけ取っている。前期はかなりがっつり作文系のを三つで、まるで駄目だったものだから必死こいて宿題に追われてたけれど、今期は口頭表現と文学講座にしました。自分の楽しみのために。
 文学講座は、今回は18世紀で、モンテスキューペルシャ人の手紙をちょこちょこ読み、ヴォルテールカンディードを順番に少しづつ発表しながら読み進めている。実はカンディードは翻訳でも今まで読んだことがなかったんだけど、なんと、これ面白い!細部がいちいち笑える。高校生のときに読んでたら、たちまち我が家の引用辞典*1に仲間入りして、厄介ごとが起こるたびにパングロス師匠の物まねが行われたに違いない。翻訳はいいのあるのかな。なお、この授業の発表は調べ物など一切禁止で「何が起こったかと何がどうして面白いか、あるいは面白くないかを説明する」ので、とても実用的である。

*1:家では、私と妹と母が読んだ本の中で気に入った表現を散々生活の中で使いまわすのだ。絵本とか岩波少年文庫が中心で、特にナルニアやプーさんは頻出。