三日間、何だかんだとマルガレットとミシェルのお宅で美味しいものをご馳走になっていた。私のほかにウィーンから研修に来ている高校生クリスティナ、今日の昼はミシェルの息子さん家族がリュクサンブールから合流した*1
 新鮮な竹の子が食べられない埋め合わせに十分なりそうな、生のホワイトアスパラを茹でたもの(!!!)、子羊の腿を低温(80度で5時間)で柔らかく焼き上げた復活祭の特別料理に加えて、今日はクリスティナが作った低地ドイツ地方の名物のクネルを付け合せに。これはパンとたっぷりのパセリを、卵と牛乳、マーガリン、小麦粉をつなぎにしてこね合わせてお団子状にして茹で上げたもの、もちもちしてて素朴で美味しい。クリスティナは、真夏の凪いだ海の底から水面を眺めた時の澄んだ青のきらきらした素晴らしい目をしていて、料理が大好きなのだ。彼女がいるうちにグラーシュ(オーストリアとかハンガリーの方の百姓料理、牛脛パプリカスープ)を教わりたいのだけど…。私たちは居間の植木鉢の中に隠れた10個の卵型チョコレートを救い出し、19世紀後半のブルジョアの子弟のようにたどたどしくピアノで連弾をする。外は雪。

*1:西洋の名前はこうして片仮名でブログなんかに出すのに抵抗を感じさせないのが不思議。