以降は少し後に書き加えたもの。
 ふと、さっき知り合いのブログからアンテナをたどって行き着いた、多分私の見知らぬ方のブログに「この文体…」と引っ掛かって、散歩しながらずっと考えてたら、記憶のなかに見つけた。
 藤原新也
 とたんに、『メメントモリ』の、赤むらさきの花に露が降りた、熱帯が香り立ってくるような色が頭の中に広がる。絡みつく熱気と湿気。蛙とか、あの朝変な声で鳴く鳥の声まで聞こえてきそうな夏の森のイメージの濃厚さに一瞬めまいを覚え、不思議とざわざわしていた不安がおさまった。
 コーランのように、いつも持ち歩いてぼろぼろに擦り切れたのがいい、と著者が書いていた、この本は、高校の恩師に大学に入ってから頂いたもので、今は日本に置いてきている。地球を半周してこんな効果をもっているなんて。
 とりあえず、今私に必要だったみたいなものを届けてくれたその人に感謝。文体模倣とか引用で私もこっそり他人の文章にオマージュ捧げたりしますが、あなたの音楽は素敵だったのだと思う。リンク元とかで見つけられるし何か無粋な感じがするから敢えて場所を記したりはしませんが。