彼女は、薄いこげ茶の髪を腰までまっすぐに伸ばしたエネルギッシュな美人さん、学校の生徒とか集団を受け入れてガイドをしたり、見学&アトリエのプログラムを企画したりする部門にいる。デザートに、オレンジの皮をむいたのを、輪切りにしてシナモンとブラウンシュガーをかけて食べていた。これは美味しそう!オーヴンでちょっと焼いたりしてもよいかも。少しのアルコールと胡椒とか丁子があるともっと旨かろ♪
 今日は主に一次対戦中から20年代の広告ポスターを修復に出すというので、痛みの少ないのを選び出したりする作業に、研修生三人がほぼ一日駆りだされる。ポスターといっても模造紙二枚分くらいあるのも多くて、二人がかりで箱から出して広げて確かめてまた巻きなおして、というのをおよそ100枚ちかく繰り返すという、体育会系の作業でありました。国債や寄付金募集をはじめ、かなりナショナリズムの濃厚なえぐいポスター、赤黒二色だったりもう少し色があったり。絵は、人物像が一様に、パステルのようなタッチのリアルな描写だったのが面白かった。一次大戦をフランスでは『14年18年戦争』というのは、始まったのが1914年、終わりが1918年だからなのだけど、戦時中のポスターでは『14年16年戦争のための国債募集』とかだったりするのが、妙に生々しかった。
 その辺りで面白がってはしゃいでるから、今日は帰ってしばらく息を吸うのも面倒なくらい疲れてた。教育実習級疲労度、急遽パプリカの入った野菜スープで補給する。