幸運にも京都で周りの人間に恵まれてちょっとやそっとの気まぐれは気に留めないばかりか、どたきゃんなんかで応戦さえできるけれど、本来は予定が定まらないとか直前の変更とか、超弩級不本意な人間である。美術館午前で抜けてきたのに1時半予定のアトリエが6時半になりました、何てのはやっぱり腹が立つ。ただまあ、相手は芸術家なので、多分こっちの修行が足りないのだ。
 お蔭様でしっかり昼寝して大分回復した。かなり違うところに行ってて、起きた瞬間自分がなんなのかわかんなくって焦った。カエサルと戦ってた気がする。
 チューターのクリステルがやっと私にプロジェクトを一つ任せてくれて、その関連でアレシアの戦いとか調べてたのが原因だろう。プロジェクトというのは、ガリア人の歴史と、その物語の19世紀美術の中での表され方を紹介する展示プラン。ガリア戦記とか読んでないし、ヴェルサンジェトリクスなんてクレルモンフェランに来るまで知らなかったから、予備知識がないのはつらいけど、でも楽しそうなお仕事。19世紀はともかく、今、現代に、例えば学校なんかで、こういう「民族の英雄」をどういう風に教えているのかが、結構気になる。

 歴史小説が読みたいな、薀蓄のないやつ。(「薀蓄のない歴史小説」ってひょっとして自己矛盾?では何ていうんだ、私の読みたいものは。)
 今週末はリヨン近郊のヴァカンス用のおうちにご招待があったのでずうずうしくおじゃましてきます。