雪の詩仙堂にて、万両。
 あわあわしているうちに年が明けてしまって、未だに今がいつなのかよくわからなくなるが、春は近付きつつある。知恩院では浮かれ咲きの桜をみた。我が家はお客たちのおかげで着々と住みよくなりつつあり、黄色い花も飾ってある。あまりの居心地の良さにそのまま妹は泊まっていった。ずっと前に買ってあったロクシタンの石鹸を出したら、柑橘系の甘い香りでとてもいい。
 今日は『パフューム ある人殺しの記録』。冒頭のパリ魚市場の光景が凄まじく、思わず電源を切りそうになり、南仏グラースの街並みやお屋敷のパーティーは綺麗だった。ただ自分の記憶の中で、やはり匂いというもののストックは乏しいようで、なかなか匂ってこなかった。友達が、男の身体はどう頑張っても臭いものだという話を聞いたらしく、そんなのは不公平だとか言って嘆いていたが、女の身体だったらそんなにいいにおいなもんかねえ?特に赤毛がね?