おなじみ暇ではないのにひまつぶしんぶん。
 実家に帰っている間に我が家のトイレの壁に蜂さんが巣を作りはりました。
 木曜朝のこと、トイレに入って、ふとわがもの顔に寛いでいる蜂に気づいたら彼女の斜め上の隅っこに直径三センチほどの巣が。すなわち、屋内であり、蜂にとっては外敵から身を守るのにこんないい場所はないのである。ただ、私のトイレでもあるわけなので、そんなに長いこと共生は難しい。重苦しい気持ちを抱えて、授業に出、保健所に電話したら、自分で駆除してくださいと言われる。
 このポイントは少し役に立ちそうなので控えておこう。
・巣穴は10個以下くらい。
・巣の大きさは五センチ前後まで。
・巣は上からぶら下がっており、下に穴があいているシャワーヘッドのような形。
・巣の周囲には成人の蜂が一匹。
 の場合、まず、蜂は「アシナガバチ」で、女王蜂が一人で子供を増やそうとしているところと考えていいそう。ちなみにアシナガバチは綺麗な黄色と黒のくびれた細身の胴体を持ち、空中にいるときには長い足をぶらぶらさせている。
 この時期の女王蜂は、自分の身の安全の確保を第一に考えているために、それほど攻撃的ではない。巣のために「スズメバチみたいに何メートルも物凄く追いかけまわされたり」することはないらしい。
 よって、彼女の留守中に、巣に殺虫剤をかけておけば、その巣はあきらめて、他の場所へ移るそうな。万が一、彼女の在宅の間でも、「一般的な家庭用の殺虫剤で、間違いなく死にます」と保健所のお姉さんは言っていた。
 さて、私は重装備して、「アースジェット」を手に、トイレに赴き、二分くらい女王とにらめっこしたのだが、思い切りがつかなくて一時退散。しばらくして戻ると、彼女は不穏な気配を察知してか家を空けていた。そのすきに、私はトイレの窓をしめ、殺虫剤を巣の周辺に散布。しかる後にダイコクドラッグの袋で巣を除去した。めでたし。
 最後に保健所のお姉さんの言い忘れていたことを一つ。
 成虫は確実に死ぬのか分からないが、アシナガバチの幼虫は殺虫剤では殺せない。袋に入った蜂の巣を学校に持って行ってみてみると、中でカブトムシの幼虫の小さい奴みたいなのが、くねくねと動いておりました。教訓としましては、蜂の巣は殺虫剤をかけたらすぐに取って、袋に二重に密封して捨てること。