今日は聖ニコラウスの祝日だそうだ。サンタクロースのオリジナルのかただ。ドイツ辺りでは、昨日の夜のうちに子供たちが靴を片方ぴかぴかに磨いておく。そうするといい子にしていた子の靴には、朝チョコレートとか小さなおもちゃなんかが入ってるというわけ。

 アムステルダム国立美術館にあるヤン・ステーンのこの作品は、聖ニコラウスの日を描いたもの。手前の女の子はもらった人形を嬉しそうに抱きしめている。お母さんが、どれ、見せて御覧なさい、というのに離そうとしないのね。ちょっと困った子だ。左側の男の子はどうやらいい子にしていなかったから何ももらえなかったみたい。泣きべそかいていると弟に笑われちゃってる。でも後ろでおばあさん(かな?)が何か慰めになるようなもの見つけてくれそうな気もするけど・・・。
 今日は久しぶりに昼近くまで寝て、家を片づけて、買い物など。のだめが完結したのを読んだ。音楽を通して普通の人間関係とか吹っ飛ぶくらい濃密につながりあうことの圧倒的な気持ちよさという、絵と文字での表現に明らかに不利そうな要素に、決定的な重要性をもたせている割には、画期的とは言わないまでもちゃんと面白いし、重くないのでよろしいかと。