黙っておればよいことをしゃべり続けたここのとこ一週間。
 結局自分に自信がなく一つの方向に突き進めないから無用に周りを巻きこんでしまう。でも自信なんてつまりは傲慢であり、猪突猛進は盲目的に他を踏みにじる力でしかない。好き嫌いと党派意識こそは忌むべきものだが、敵を共有しなければ信頼は得られない。とかく人の世は生きにくいというは易いが生きにくいなりになんとかやっていこうとした途端に突然何ものかに暗転されたり光にさらされたりするのには何の法則もなくても私たちは因果に当てはめでもしなければこれに耐えていくことができない。







 結婚式で頂いた花。撮っているうちにどんどん近付きたくなって、花なのか何なのかよくわからなくなるのが面白い。
 北アフリカを旅しながら、その場その場で出会う女の人をベッドでひたすら撮る男の話を思い出した。暗闇に大きな発光装置から繰り出されるフラッシュと、暗室の赤い光に浮かび上がる白い肌。クレルモンにいたとき、トラムの終点の一つ手前にある安い映画館でボッティチェリと最初にみた映画だった。私のデジカメはとても有能だが、シャッターが落ちるのに若干時間がかかるのが残念。指で触れた瞬間に切れるのが官能的ってもんじゃありませんか。