低気圧性頭痛とでも名付けたらいいのか、最近雨っぽい日には決まって頭や肩が重い。せめて晴れの空の写真をかき集めてみるよー。えらいモダンな感じだが中之島である。
 でも最近は我が家がなかなかに心地よく、家でも勉強出来るようになってきた。というか余計なこと考えないでいいからこっちの方が集中できるくらい。相変わらず誘惑は数多いのだけれど。

■"Be Positive!"
"出来ないと思ったら出来るものも出来なくなる。成功した人の共通点は、明るく、前向きで、粘り強いこと"
■"Be Proactive!"
"待っててもチャンスはやってこない。できる人ほど、自分から働きかけている。自分からアクションを起こしにいくこと。"
■"Take Stretch assignments!"
"つらいときほど伸びる。無理と思っても、まずチャレンジ。やらない後悔よりはやる後悔。"
■"Life is Unfair"
"サッチャー元首相がいってた言葉。サッチャー氏ほど成功した女性でも、やっぱりLife is Unfairだって思うんだから、これはもう諦めるしかない。でも、神様はちゃんと見てる。いつかは帳尻が合うんだから"
■"Focus on yourself and focus on the Job in front of you!"
"女性の場合、キャリアの中で、全力疾走できるのは意外に短い。今は単純な徒競走でも、そのうち、結婚したり、子供を生んだり、親の介護をしたり、、借り物競争・障害物競走に変化するときがきっと来る。だから、今全力で仕事に打ち込めるなら、打ち込めるうちに、思いっきり走ってみるのもいいんじゃないかしら?そのほうが後が楽よ。"

 ひょんなことで見つけた専門職キャリアウーマンみたいな方の書かれているLife must be beautifulの中のずいぶん昔の記事Life must be beautiful : 女性とキャリアに紹介されていた、専門職キャリアウーマン先輩みたいな方の言葉である。全く違う世界だけど考えることってそこまで違わないんだなーなんて思ったり。特に五つ目は、私が四月初めにはたと思い当たって悔悛したそのものずばりである。今ほど研究に恵まれている時なんて、ぽんと簡単に得られるものじゃないわ!(私はずっと徒競争よりも障害物競争の方が好き、いやましだったんだけど。いえいえまだ結婚はしないから安心してねーパパ♪→男たちより - みずやそら

 とはいっても、上記のようなことを言ってると前向き過ぎて逃げ場がなくて恥ずかしくて死んじまいそうになるのが問題点だ。で、まあこれも恥ずかしいといえば恥ずかしいが、少し暗めの処方箋を。

私の揺籃は書架に凭せかけられていて
この暗いバベルの塔では小説、学問、ファブリオー、
そうした一切、ラテンの灰やギリシャの埃が
混り合っていた。私は二折本ほどの背の高さだった。
二つの声が私に話しかけた。一つの声は思わせぶりにしっかりと、
言った、「地球は甘味でいっぱいのお菓子だよ。
私はきみに(そうすればきみの快楽は止まるところを知るまい!)
地球と同じほど丸々した食欲を与えることもできる。」
だが別の声は「おいで!おお!夢また夢の中を旅しにおいで!
可能なるものの彼方、既知なるものの彼方へと!」
そしてこの声は砂浜の風のように歌った、
赤児のようになく亡霊が、どこからともなくやって来て、
耳を快く撫でしかも怯えさせるのに似て。
私はお前に答えた、「行くぞ!甘美な声よ!」と。その時から
始まるのだ、やんぬるかな!私の傷、また私の宿命と
名付け得るものが。涯しない人の世の生の
書割のうしろ、深淵のこよなく暗い奥底に、
もろもろの異様な世界を判然と私は見る
そして己が透視力の恍惚たる犠牲となって
私の靴を咬む蛇どもを引きずっていく。
そしてこの時以来だ、預言者たちにひとしく
私がかくも情愛こめて廣野と海とを愛するのは。
喪に服しては笑い、祝宴の席では泣き、
こよなく苦い葡萄酒に甘美な味を見出すのは。
きわめてしばしば事実と嘘と取り違えるのは。
そして、眼を天に挙げつつ穴の中に落ちるのは。
だが声は私を慰めて言う、「お前の夢を大事にせよ。
賢人たちは狂人たちほど美しい夢をもちはしない」

ボードレール、手元にあった訳で。