今年はホタルをたくさん見られて幸せ。北白川の疎水沿いを走ると、自転車を漕ぎながらでもはっきりと見えるグリーン。周囲も暗くてとてもいい感じ。
 ブレークスルーが欲しいとこの時期は毎年呻いているが、今年は、なんか「それ」が来ている気がする。相変わらず論文とか発表とかは途方に暮れているものの、今まで自分には無理だと諦めていたものを願い、そのためにまっとうに戦えそうな気分というか。自分に課していた禁じ手はそれほど重いものではなく、それどころかまったくのイリュージョンで、ひねくれた回り道を取らずに正攻法でまっすぐに行っていいのだと。遅すぎることはないし、多少回り道した分を取り戻すだけの努力を今の自分はやってのけるだろうと。それは例えば夜にはご飯粒を食べなければならないという不文律から解放された時に、自分の気分に合って身体が求めるものを本気で考えて作らなければならなくなるような感じなんだけど、もう少しだけ難しい。出来ないと思い込んでいたことが、望んでもいいものだと発覚して、さらにやりたいと思ったところで、勝負に出ることは辞退するのとは比較にならないくらい大変なことだから。だからこそ、自分がそれをやってのけそうな気分、というのは何より貴重。