おまけの方のブログ、ちょっとまじめに、絵当てクイズです。
Histoire d’une amie
 一応私の課題は取りあえず落ち着いて(一応に取りあえずって、どんだけ自信ないのか)昨日は必要な諸々の買い物、今日はマルモッタン美術館で、モネ展の続き。くだんのグランパレのモネ大回顧展は、もう、日本で見ていたモネを基準して考えるとびっくりするほど巧いの揃いで、展示の仕方には色々と批判があるらしいが(個人的に疑問を感じるところもないでもないが)想像以上に満足出来たんですが、なんと『印象・日の出』が出ていなく、晩年の睡蓮の連作も若干迫力に欠ける。というわけで、今期のパリでは、モネの全貌を知るのにちょっと物足りない人はマルモッタンのモネと美術館展とか、オランジュリーとかをついでにみる、という仕組みになっています。その割には、16区の閑静な住宅街&チャーミングな公園のお隣のお屋敷美術館は、行列もないし人も固まらないのでとても居心地が良かった。地階部分はパステルカラーでまとめられた瀟洒な小部屋に、艶やかな木材に瑪瑙や金でスフィンクスの顔なんかの装飾つきのすらりとした家具類。これは第一帝政期の様式だそう。エジプトに攻めてった時の影響が反映されているのね。そして、地下はモダンな白壁の、ぶち抜きの広い空間を埋め尽くすかのように、1900年以降の、天地もなく大胆な筆運び&色遣いの花々、水面、柳、睡蓮がこれでもかと。圧巻です。
 昨日は、久しぶりに買い物して、ちゃんとした鶏肉の赤ワイン煮を作った。家の設備にワインオープナーがなかったので、自分用にひとつ持っててもいいかな、と思ってBHVまで買いに行く。BHVは私の想像上の東急ハンズ(行ったことないので)ととてもよく似ているなんでも屋さんである。ワイン用品を扱うコーナーはなんとなく高級な香りがして、本当にここでいいんだろうか??みたいに所在なくしてたら、店員さんが、「難しかったらプロの意見を聞いたらいいよ」みたいなことを言うので、シンプルで、使いやすくて、見た目が恰好悪くないものがほしいんだけど、で、あまり高くなくって、と相談してみた。そしたら「ここには使いやすくて無駄のないものしかないから安心して見た目で選んで大丈夫さ☆もう実はお目当てのがあるんじゃないの?」と何故かノリノリ。私が選んだのを「これ光ってるからでしょう?そうでしょ?」とか言って、コルク抜きの実演までして、幼少のころから柔道をやっていて、日本で線香花火をしたことがあるらしい。日本だったら、お客さんが決めたらいち早くレジに持ってって会計しながら世間話になりそうだけど、レジに持ってく前に引きとめちゃって心変わりされたりしないんだろうか?BHVは社員再教育中か何か知らないが、夕方の忙しい時なのに、レジ打ちの奥さんがやたらと機嫌が良くって、隣の女の子に、「ほら、こうやってればうまく行くのよ」とか言いながら、「最近どう?パリは楽しい?ルーヴルは見た?ワインは誰と飲むの?」と立て続けにものすっごい笑顔で話しかけてくるので、カードの支払い処理がちゃんと出来たのか結構ひやひやした。でも、ああやって働いたら、確かに楽しいし全般的にうまいこと行くことが多いだろうな。近所のスーパーの諸姉に教えて差し上げたい。

 こちらはフランクフルト近郊の町、フレースハイムの朝食。ポットの中にはコーヒーが三杯分くらい!