この人なんですけど。

 ヴァレリー・バジュという研究者が、一冊の本を、いきなり上の犬を連れた自画像の記述(言葉で、何が描かれたどんな絵なのかを詳しく説明すること)から始めた挙句に、段落を変えて「彼は美しい。そして自分が美しいことを知っている」という一行をついついいれてしまったり。

 これも素敵。介抱してあげたくなる!!のは私だけでないみたいで、リンダ・ノックリンというのが、この男の顔をめっちゃアップにして自分の本の表紙に使っちゃったり。Courbet
 ただでさえ、画家の若いころの自画像って自意識の塊で色んなものが詰まってて面白いんだけど、クールベって奴にかかるとどうも熱くなってしまう気がします…。(ちなみに上にあげた二人は女性です)。
 しかもこの男子のもう一つ憎めないところは、オルナンという田舎からパリに出てきて一発奮起名をあげようっていうんだけど、ほぼ毎年、しかも結構長い間里帰りしてるところである。実家大好きの地方育ち人間としては他人事と思えない。どうしても応援したくなる。