今日は午前中授業、お昼の後、最近通ってる版画コーナーででかいスクラップブックみたいなの(縦1メートル近くあるんじゃないかと思うくらい本当にでかい)をめくっていると、カメラを持った一団がやってきて、何やら撮影を始めた。しかもよく見る学生のゼミ・ルポルタージュ集団とかではなく、ちゃんとした大人っぽい。私がコーヒー休憩から帰ってきたら、後ろに座っていた青年がインタヴューの犠牲になってて「助けてー」みたいな顔をされたので「まあ頑張りたまえ」な顔をしておいたら、ポリティカル・コレクトネスへの配慮(!?)からか、山あり谷ありな顔の次には大平原が望ましいと思ったのか、なんと私の方にも来てしまった!ところが私ときたら10時の授業に遅れないためにマスカラを断念してたからいつにも増して取り付く島もない顔であるという懸念に加え、実は背後でニットの下からヒートテックが出ているのではないかという不安に駆られ、ただでさえ性能の悪い舌がもつれにもつれ、結局インタヴュアー女史は「つまりこういうことね」と纏め奥に引っ込んでしまった。たぶんこれは時間が余った場合に、後ろ姿入りででかい版画のスクラップブックを見せて、「数人の学生や研究者が黙々と〜〜を研究している(〜〜にはいろんな人から集めた「つまりこういうことね」が程良くブレンドされて入るのだ)」みたいなナレーション流すんだな。で、青年か初老かの研究者にこの場所のよさを熱弁させてるインタヴューを最後か間にちょっと入れたりするんだな。よくわからんけど、一連の事件によって、こういうときに自分の研究のアピールの練習とかちゃんとやれない自分に失望をしたりして(そしてそれ、誰も期待してないから、って突っ込みをいれたりして)、目は覚めたが著しく集中力が低下したので結局最後までは粘らず他の用事を済ませるために帰ってきた。