底冷え - みずやそら
 先ほどルーヴルに行ったらクラナハの《三美神》がちゃんと入っておりました(ちょっと反応遅いわね)。
 どこに入っているかというと、ルーベンスのマリー・ド・メディシスのお部屋にあります。ので、今時期は絢爛たる大広間に静寂を求めていくとちょっと期待はずれかも。

 みなさんルーベンスの方も熱心に観ていらっしゃいます!!あの白い台は前はなかったから、これを機会にマリー・ド・メディシスの方の説明パネルを大きくしたのかなー??と思ってみると。
あら。クラナハの説明パネルでした。人を分散させる作戦ね。好意的に解釈すると、同じ女性の裸体の油彩画に優れた画家でありながら全く違うタイプ&規模の作品を並置するのはまあ面白い、かな。
 作品は大層なガラスケースの中ですが、複製やネットで見るよりずっと仕上がり綺麗で状態もよく、右側の子のポーズの妙はさることながら、ちょっとデッサンが崩れているかに見える左の子の背中からお尻の緊張感の無ささえあどけなく、真ん中の子に至っては可愛すぎて人を惑わす邪悪な妖精のよう。騒ぎがひと段落したら小さい部屋でこっそり観られるようになればいいな。
 ちなみにリュクサンブール美術館では『クラナッハとその時代』展をやっているので、これも見に行かなくては。