夕方からなんかやっぱり頭痛が…と思ったらほら、物凄い音をたてて雨。
 原稿を直すのが当初の予定ほどうまいこと行かないのに加え(もっともこれに限っては予定ほどうまくいかないことは予定通りであるが)、もう迷うまいと思っていた問題に直面した途端に迷いが出てくる気がして苦しい。なんかこの時期って駄目なのよね。わたし、雨と湿気には極端に弱いし、これから暑くなると考えると実際に暑くなる以上にうんざりするし、それに反して周囲はどんどん元気になってくし。そんなに夏休み好きって、小学生かよ?みたいに思っちゃう。
 そう、この時期が悪いんよねーと思って、思えば梅雨時は大抵締め切りが重なってくさくさしてたのを思い出し、過去の日記を読み返してみるに、思いのほか暢気だし楽しそうなことしてるので、なんだこのおちゃらけたお祭り人間は、と唖然とする。ホント、人の書くことって当てにならないわ。だからここに書いてあることを決して鵜呑みにしてはいけないのである。ついでに言うと、私が多少くさくさしてる時に書いたりしゃべったりする事も、真面目に聞いてくれると嬉しいけどあまり本気に考えないほうがいいかもしれない。鵜呑みにして吐き出せば無傷で済むだろうが、下手に咀嚼すると食中毒を起こさせるほどのパワーはなくとも二日酔いぐらいにはなるかも。どのみち二日酔いになるならもっと楽しく酔ったほうが良いものね。飲まずば孤独。百年の孤独


 さて、昨日は実はパリのお隣、国王の従兄の家系の貴公子がおわしたお城のそばで雌馬の競馬の祭典があったのを見物いたしたのであった。華やかな帽子をかぶったご婦人がたが見物に訪れてセレブなピクニックをするのが有名らしく、そっちの見物が目当てだったのだが、ちゃんとした競馬というのを初めて生でみて、心奪われてしまった。速いのと、耳がキーンとするような静かな緊張感。走り終わった馬のにおいとか、首筋に浮きあがった血管、あと、走り終わった騎手の頬にゴーグルの跡が三角に赤く残っているのも魅力的。

 我々の家に突然闖入してきた紫陽花は相変わらず見事に咲いているが、鉢がちっちゃいため日に二度水をたくさんやらないとしおれてしまうことが判明。予想以上に世話の焼ける奴なのである。奇特なる崇拝者諸君、花はいつでも大歓迎だし大喜びするけど、強いて言うなら切り花がいいな♪なーんて言ってみる。