夕方八時ころ、図書館から出た時の空があまりにも素敵だったので。

 羽を広げた鳥のよう。質感はすこしぱすっとしてて発泡スチロールとメレンゲの中間のような感じ。

 メレンゲに透ける蜂蜜色の太陽。

 最近とみに自転車が欲しく、ふとご飯を食べた後や道を歩くときに自転車の事ばかり考えている。先週友達に自転車買ったらと結構熱く勧められた時には「このさきパリが永久凍土になるとも知れないのになんて無責任な夢みたいなこといってんのよ」みたいな醒めたことを考えてしまい、それが態度に出ちゃったらしくその子をえらいこと悲しませてしまったのだけど、ある程度先に未来があることを想定して、常に盗まれたり失くしたり悪戯されたりしないよう置き場所とタイヤに一定の注意を払い続けるのを引き受けることによって、今もってない自由を手に入れるというのは、よく考えると悪くないように思われる。と、こんな下手な日本語でややこしく言葉を重ねずとも、メトロでお洒落なパリジェンヌ生活みたいなのに飽きちゃったのって言えばいいんだけど。ちょっと長く地面にいるとチャリに乗りたくなるのは京都病かもしれないわね。