程なくして、一日二回ペース(短編10本くらい)で観るというのがとんでもない大仕事だと気づく。映画って口あけてぼーっと観てりゃいいもんだと思ったら実はかなりエネルギーを消耗するのだ。しかも短編っていうのはただ短いだけでなくて、その短い中に存在の全てを賭けてくるのでまともに取り合うと痛い目にあう。証拠隠滅のために殺した男をミンチにしていとも楽しそうにハンバーグを作る*1のを観た直後、エンドロールが終わらないうちに、後ろに座ってた男の子が彼女に、というよりむしろ会場全体に、「さて、ごはんでも食べにいこっか」。乾いた笑いが広がって、ああ、今日はここまでにしよ、と思って帰ってきた。
 東京からいらした、出品作のアニメーションの制作者の方と偶然出会い、生ハムとカンタルチーズのサラダをつまみながらビールを飲んだりした。

*1:昔の名作映画を切り貼りしたような手法、ロンドンのOsbert Parkerという作品。