今日は中国の旧正月
 「子」の年、ねずみ年は働き者で楽観的で想像力豊かだって。いいこと言うじゃない!(何ていうと年ばれますか)
 中国の友達のお宅にお邪魔してお手製の餃子とか豆をからっと揚げたのとかを摘みつつゲームをしては罰ゲームにウォッカをあおる。日本では要警戒の餃子だが、皮から手作りの餃子はあの少し石鹸に似た香りのハーブ(名前忘れた)が効いてて今まで食べたことのあるものとは違うものだった。彼らはそれを、信仰にも似た郷愁を込め羨ましいくらい確かなフランス語でラヴィオリと呼ぶ。

 日本人一人で紛れ込んで、言葉は全く分からないのになんだろうね、この安心感は。本当にフランス語でしゃべらなきゃいけないのがまだるっこしい。で、じゃあ中国語やったらどうよ、といつも思うのだけど、あれに比べたらドイツ語どころかポーランド語の方がまだ簡単な気がする。
 日本からの客人は明日クレルモンを去るそうだ。こうして旅先なんかで人と会って、この次にもし会えるとしたらその時までには何者かに進化していよう、などと考えるのはいいことだ。思えばずっと昔からそれは私の原動力だった。
 ImaginationとCuriositéを膨らませ、奴らの届かない場所へ、いざ!