パリ第一大学名誉教授のジャン・クロード・レーベンシュテイン教授をお招きしての、フランス近代美術シンポジウムを聴きに、朝から京都工芸繊維大学へ。セザンヌ及びその時代、広めにとっても1870年代から1900年代の文学・美術の様々な方法論から展覧会・美術館など制度のお話まで。絵は有名でよく見るものだけれど、それを取り巻く細かな事実や成り行きに知らないことが多くて、お勉強させてもらった。
 タイトルは、本日聞いた言葉、「手が目についていっていない」、描きたいことがあるだろうに、一級品の審美眼をお持ちだろうに、手がうまく動いていないよ、と1879年にエミール・ゾラがマネを評した言葉だそうだ。よく陥る事態をスパッと云われてしまったわ。おなじ人間の手について、1871年生まれのポール・ヴァレリーはégales et rivales de sa pensée思考と並ぶもので競争相手だという。これは、ひょっとしたらキーボードの上を指がひとりでに動いて自分が思ってる以上にクリアでクレバーな文章をたたき出してくれるとかいうことでは??そんな手が欲しい!
 一日、様々なお話を聞いて、がっつり疲れました。特に早起きと午前中冷房効いていなかったのが特に効果抜群だった。